“嘴”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
くちばし81.5%
はし11.4%
くち5.7%
くちば0.3%
0.3%
0.3%
つま0.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“嘴”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語26.9%
文学 > 日本文学 > 小説 物語4.4%
文学 > 日本文学 > 戯曲4.4%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
これはしくじったと垣根の下から見上げると、三羽共元の所にとまって上からくちばしそろえて吾輩の顔を見下している。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
くちばし引傾ひっかたげて、ことん/\と案じて見れば、われらは、これ、余りたち夥間なかまでないな。
紅玉 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
利かぬ羽をうずにして抱きつこうとするのは、おっかさんが、はしを笊の目に、その……ツツと入れては、ツイと引く時である。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この影がさしたら、四ツ目あたりに咲き掛けた紅白の牡丹ぼたんも曇ろう。……はしを鳴らして、ひらりひらりと縦横無尽に踊る。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
鷲郎は黒衣が首級くびを咬ひ断離ちぎり、血祭よしと喜びて、これをくちひっさげつつ、なほ奥深く辿たどり行くに。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
その死骸なきがらくちくわへ、あと白雪を蹴立けたてつつ、虎はほらへと帰り行く。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
耳を借していては際限もなし、そのうちにはまた睡気ねむけがさしそうになる、から、ちと談話はなしの仲間入りをしてみようとは思うが、一人が口をつぐめば、一人が舌をふるい、喋々としてふたつの口が結ばるという事が無ければ、くちばしをれたいにも、更にその間隙すきまが見附からない。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
しばらくありて、右の小鳥は辺およびいん部に爪牙の跡を得、血を垂れ、来たりて小生に向かい哀を請うがごとし。
妖怪報告 (新字新仮名) / 井上円了(著)
いまでも雀ののあたりの黒いのはこのとき墨の容物いれものを投げた、墨が垂れてついたもので、羽にぽつ/\と、黒い斑点のあるのは、墨の散つてついたのだといふことです。
小熊秀雄全集-14:童話集 (新字旧仮名) / 小熊秀雄(著)
雀は、しばらくためらって後、大きなかけらを素早くつまんで、煙突の向うへ飛び去りました。