“白嘴鴉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みやまがらす50.0%
みやまからす50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白嘴鴉みやまがらすはカア/\と啼き、樂しげな鳥達は歌つた。しかし私自身の喜びの心程樂しげで音樂的なものは何もないのであつた。
そして私は今あの灰色の古い、神の家がおだやかに私の前にそびえ、その尖塔せんたふの周圍を一羽の白嘴鴉みやまがらすが舞ひ、その彼方の赤らんだ朝空の樣を思ひ浮べることが出來る。
白嘴鴉みやまからすの啼き聲をこゝろよく聞きながら、なほも廣い灰白色の廣間の正面を見渡しながらフェアファックス夫人のやうな小さな人が一人で住んでゐるのにしては、何と大きな所なのだらうと考へてゐた。