“尖塔”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せんとう77.4%
せんたふ6.5%
ピラミッド3.2%
ミナレット3.2%
スパイア3.2%
ピンネークル3.2%
ミナレト3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こおろぎや蜘蛛くもありやその他名も知らない昆虫こんちゅうの繁華な都が、虫の目から見たら天を摩するような緑色の尖塔せんとうの林の下に発展していた。
芝刈り (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
其處には、一時間程前にその變化にも姿にも心を向けることを止めて了つてゐた丘の間に、小さな村落と一つの尖塔せんたふがあつた。
「あそびにははやみたり、姉ぎみと共にいづくへかきたまひし、」と問へば、「見晴らしよき岩角わたりまでゆきしが、この尖塔ピラミッドにはかず、 ...
文づかひ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
円屋根キューポラ尖塔ミナレットを持った輪奐の美を誇るモスクが簇生しているが、例えば、モハメド・アリのモスクにしても、スルタン・ハサンのモスクにしても、エル・アザールのモスクにしても
七重文化の都市 (新字新仮名) / 野上豊一郎(著)
そのなかで「瑞典スエーデンのパンテオン」と呼ばれる、リダルホルムス教会キルカ——騎士の島リダルホルムスという語意だが——この歴代の王様をまつってある壮麗な拝殿の内部、古い木の尖塔スパイアの反対側の角のところに
踊る地平線:05 白夜幻想曲 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
海抜一万尺前後の標高を示して谷地(河内という称呼はおのずから谷地を暗示している)の四周に、あるいは尖塔ピンネークルとなり、あるいは円頂塔ドームとなって、むらがり立っているが、神河内は
日本山岳景の特色 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
トルコ人はアテナイに侵入するとパルテノンを回教のモスクに変形し、南西の一隅に尖塔ミナレトを建てたりした。
パルテノン (新字新仮名) / 野上豊一郎(著)