“せんとう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
先登20.9%
銭湯17.6%
先頭16.3%
尖塔12.4%
洗湯9.8%
銭塘7.2%
仙洞3.9%
戦闘2.6%
剪刀1.3%
剪燈1.3%
宣統1.3%
尖頭0.7%
船燈0.7%
剪灯0.7%
尖刀0.7%
扇頭0.7%
船頭0.7%
銭筩0.7%
閃刀0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あたかも「アキレスと亀」の詭弁が詭弁ならざる真理として永遠に「シツツアル力」の亀を先登せんとうに立てゝ進みつゝある。
意識と時間との関係 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
血まみれの怪漢を庄内村の交番で捕えたという報があったので、深夜をいとわず丘署長が先登せんとうになって係官一行が駈けつけた。
人間灰 (新字新仮名) / 海野十三(著)
この貸間に引移ってから、もなく銭湯せんとうの中でむこうから話をしかけるまま心安くなった五十前後の未亡人らしい女である。
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
次の日は、夜にって、彼が月島の自宅から、銭湯せんとうに行ってのかえりに、小橋こばしたもとから、いきなり飛び出して来た。
空中墳墓 (新字新仮名) / 海野十三(著)
じいさんはいつものとおりの白衣姿びゃくいすがた藁草履わらぞうりながつえいて先頭せんとうたれたのでした。
先頭せんとうだい四十何人目なんにんめかに手鈎てかぎけた、登山とざんにおいては、江戸えど消防夫ひけしほどの侠勢きほひのある
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
こおろぎや蜘蛛くもありやその他名も知らない昆虫こんちゅうの繁華な都が、虫の目から見たら天を摩するような緑色の尖塔せんとうの林の下に発展していた。
芝刈り (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
深い樹立のなかには教会の尖塔せんとうそびえていたり、外国の公使館の旗がヴィラ風な屋根の上にひるがえっていたりするのが見えた。
ある崖上の感情 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
雨のことをおしめりとしか言わず、鼻のわきの黒子ほくろに一本長い毛が生えていて、その毛を浹々しょうしょう洗湯せんとうの湯に浮かべて、出入りの誰かれと呵々大笑する。
舞馬 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
銀座二丁目上方屋といふ花骨牌はなガルタ売る店の前の路地に菊泉とかいふ待合は近処の鳥屋牛肉屋の女中洗湯せんとうのかへりにお客を引込むところとか聞きぬ。
桑中喜語 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
しかし銭塘せんとう瞿祐くゆうは勿論、趙生ちょうせいなぞの友人たちも、王生おうせい夫婦をせた舟が、渭塘いとう酒家しゅかを離れた時、彼が少女と交換した、しものような会話を知らなかった。
奇遇 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
孫堅は父に伴われて、銭塘せんとう地方へ旅行したことがある。当時、銭塘地方の港場は、海賊の横行おうこうが甚だしくて、その害をこうむる旅船や旅客は数知れないくらいだった。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
正治しょうじ百首』によって後鳥羽院の仙洞せんとうに昇殿を許された数々の歌人のうちで、定家は光っていた。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
印度いんどの宮殿を思わせる金糸きんしの壁かけ、支那の仙洞せんとうを忍ばせる白鳥の羽箒はぼうきなぞ……そんなものは一つ残らず、未亡人が入院した昨夜から
一足お先に (新字新仮名) / 夢野久作(著)
戦闘せんとうが開始されたようなものだ。
鵞鳥 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
彼は××に乗り組んだのち、エジプトの石棺せっかんに書いてあった「人生——戦闘せんとう」と云う言葉を思い出し、××の将校や下士卒は勿論、××そのものこそ言葉通りにエジプト人の格言を鋼鉄に組み上げていると思ったりした。
三つの窓 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
花は剪刀せんとうでカットされた後に空間的モンタージュを受ける。
映画芸術 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
「牡丹燈籠」の原本が「剪燈せんとう新話」の牡丹燈記であるとは誰も知っているが、全体から観れば、牡丹燈籠の怪談はその一部分に過ぎないのであって、飯島の家来孝助の復讐と、萩原の下人げにん伴蔵の悪事とを組み合わせた物のようにも思われる。
寄席と芝居と (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
宣統せんとう初年わたしは当地で某中学の校長を勤めていたが、同僚には嫌われ、官僚には警戒され、終日氷倉こおりぐらの中に坐っているような、刑場のそばに立っているような憂鬱さを感じたが、実は何をしたわけでもない、ただ一本の辮子がなかったからだ。
頭髪の故事 (新字新仮名) / 魯迅(著)
秘密造船所ひみつざうせんじよ一時いちじまつた海水かいすいひたされたとえて、水面すいめんから餘程よほどたか屏風岩べうぶいわ尖頭せんとうにも
じつ不思議ふしぎだ——あの船脚ふなあしはやことは——』と右手ゆんで時辰器じしんき船燈せんとうひかりてらして打眺うちながめつゝ、じつかんがへてるのは本船ほんせん一等運轉手チーフメートである。
「道具立てが奇抜だから話が奇抜だとは限りません。私の秘蔵の奇談は、前半だけ聞くと、あり来りの講釈種の如く平凡ですが、後半を聞くと、聊斎志異か剪灯せんとう新話にある、一番不思議な話よりも不思議な積りです。どうぞ、途中で——何んだつまらない——なんて仰しゃらずに、最後の一句までお聴きを願います」
云いつつ馬上から鋭い三尖刀せんとうをさしのべた。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その半面よこがおを文三がぬすむが如く眺めれば、眼鼻口の美しさは常にかわッたこともないが、月の光を受けて些し蒼味をんだ瓜実顔うりざねがおにほつれ掛ッたいたずら髪、二筋三筋扇頭せんとうの微風にそよいでほおあたりを往来するところは、慄然ぞっとするほど凄味すごみが有る。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
一艘いつそう船尾せんび逆立さかだ船頭せんとうしづんで、惡魔印あくまじるし海賊旗かいぞくきは、二度にど
近づけば左手の閃刀せんとうが片手使いのあしらいを見せ、離れればたちどころに、一かいの小石を発矢はっしと飛ばしてくる。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)