“せんとう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
先登22.2%
銭湯18.1%
先頭14.6%
尖塔11.8%
洗湯10.4%
銭塘7.6%
仙洞4.2%
戦闘2.8%
剪刀1.4%
剪燈1.4%
(他:8)5.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あたかも「アキレスと亀」の詭弁が詭弁ならざる真理として永遠に「シツツアル力」の亀を先登せんとうに立てゝ進みつゝある。
意識と時間との関係 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
青谷技師を先登せんとうに、署長以下がこれに続いて、室外に飛び出した。階段をいくつか昇って、とうとう特別研究室に駆けつけた。
人間灰 (新字新仮名) / 海野十三(著)
よんどころなしに隣りの家へ行って訊くと、金次は家を明けっ放しにして近所の銭湯せんとうへ行ったらしいとのことであった。
半七捕物帳:02 石灯籠 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
自家用の風呂桶ふろおけが損じたので、なおしに出しているあいだ、汗を流しにちょくちょく町の銭湯せんとうに行った。
かれは、いまれつ先頭せんとうってあるいていく、先生せんせい姿すがたにとまったのです。
丘の下 (新字新仮名) / 小川未明(著)
行列ぎょうれつ先頭せんとうにはくろふくくろ帽子ぼうしをかむった兵士へいし一人ひとりいました。
牛をつないだ椿の木 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
深い樹立のなかには教会の尖塔せんとうそびえていたり、外国の公使館の旗がヴィラ風な屋根の上にひるがえっていたりするのが見えた。
ある崖上の感情 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
が、山の峰のいただきに、さながら尖塔せんとうの立てる如き、雲をつらぬいた巨木きょぼくである。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
見てしまえば別に何処どこが面白かったと言えないくらいなもので、洗湯せんとうへ行って女湯の透見すきみをするのと大差はない。
裸体談義 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
やがて、浅井が楊枝ようじくわえて、近所の洗湯せんとうに行ったあとで、お増はそこらを片着けて、急いでごみを掃き出した。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「あんな大きな声をしては、銭塘せんとうへ知れる、何人だれか早く宮中へ行って、大きな声を出さないように言ってこい」
柳毅伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
彼は天水の生れで、遊学のために銭塘せんとうに来て、この西湖葛嶺かつれいの麓に住んでいる者であった。
緑衣人伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
正治しょうじ百首』によって後鳥羽院の仙洞せんとうに昇殿を許された数々の歌人のうちで、定家は光っていた。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
『閑窓自語』に、元文二年春、出処不明の大猿出でて、仙洞せんとう、二条、近衛諸公の邸を徘徊せしに、中御門なかみかど院崩じ諸公もこうじたとあり。
戦闘せんとうあとで、徳蔵とくぞうさんは、あの兵士へいしは、無事ぶじだったかとあるきました。
とびよ鳴け (新字新仮名) / 小川未明(著)
ここはさきの日に、巡査等が𤢖わろ戦闘せんとうを開いた古蹟こせきである。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
この摂氏四十度の暑さと蠅取はえとり紙の場面には相当深刻な真実の暗示があるが、深刻なためにかえって検閲の剪刀せんとうを免れたと見える。
映画雑感(Ⅳ) (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
一瓶ひとかめの花を生けるために剪刀せんとうを使うのと全く同様な截断の芸術である。
映画芸術 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
これは「剪燈せんとう新話」中の一節で、誰も知っている「牡丹燈籠」の怪談の原作である。
「牡丹燈籠」の原本が「剪燈せんとう新話」の牡丹燈記であるとは誰も知っているが、全体から観れば、牡丹燈籠の怪談はその一部分に過ぎないのであって、飯島の家来孝助の復讐と、萩原の下人げにん伴蔵の悪事とを組み合わせた物のようにも思われる。
寄席と芝居と (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
宣統せんとう三年九月十四日——すなわち阿Qが搭連を趙白眼に売ってやったその日——真夜中過ぎに一つの大きな黒苫くろとまの船が趙屋敷の河添いの埠頭に著いた。
阿Q正伝 (新字新仮名) / 魯迅(著)
宣統せんとう初年わたしは当地で某中学の校長を勤めていたが、同僚には嫌われ、官僚には警戒され、終日氷倉こおりぐらの中に坐っているような、刑場のそばに立っているような憂鬱さを感じたが、実は何をしたわけでもない、ただ一本の辮子がなかったからだ。
頭髪の故事 (新字新仮名) / 魯迅(著)
云いつつ馬上から鋭い三尖刀せんとうをさしのべた。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
實見じつけんはしませんが、御覽ごらんとうり、海面かいめんから餘程よほどたかいあの屏風岩べうぶいわ尖頭せんとうにも
秘密造船所ひみつざうせんじよ一時いちじまつた海水かいすいひたされたとえて、水面すいめんから餘程よほどたか屏風岩べうぶいわ尖頭せんとうにも
その半面よこがおを文三がぬすむが如く眺めれば、眼鼻口の美しさは常にかわッたこともないが、月の光を受けて些し蒼味をんだ瓜実顔うりざねがおにほつれ掛ッたいたずら髪、二筋三筋扇頭せんとうの微風にそよいでほおあたりを往来するところは、慄然ぞっとするほど凄味すごみが有る。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
本船ほんせんより射出しやしゆつする船燈せんとうひかりでチラとみとめたのはその船尾せんびしるされてあつた「海蛇丸かいだまる」の三
じつ不思議ふしぎだ——あの船脚ふなあしはやことは——』と右手ゆんで時辰器じしんき船燈せんとうひかりてらして打眺うちながめつゝ、じつかんがへてるのは本船ほんせん一等運轉手チーフメートである。
一艘いつそう船尾せんび逆立さかだ船頭せんとうしづんで、惡魔印あくまじるし海賊旗かいぞくきは、二度にど