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『独房』
ふりがな文庫
『
独房
(
どくぼう
)
』
誰でもそうだが、田口もあすこから出てくると、まるで人が変ったのかと思う程、饒舌になっていた。八カ月もの間、壁と壁と壁と壁との間に——つまり小ッちゃい独房の一間に、たった一人ッ切りでいたのだから、自分で自分の声をきけるのは、独り言でもした時の …
著者
小林多喜二
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「中央公論 夏期特集号」中央公論社、1931(昭和6)年7月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約36分(500文字/分)
朗読目安時間
約59分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
円
(
ま
)
燥
(
はし
)
挾
(
は
)
殴
(
な
)
廻
(
ま
)
懐
(
なつか
)
斜
(
なな
)
有難
(
ありが
)
殿
(
しんが
)
匂
(
におい
)
堰
(
せ
)
外
(
そと
)
女
(
ひと
)
寄
(
よこ
)
小刻
(
こきざ
)
朗
(
ほがら
)
片
(
きれ
)
痒
(
がゆ
)
終
(
しま
)
臭
(
くさ
)
要
(
かなめ
)
言
(
ごと
)
饒舌
(
じょうぜつ
)
一
(
ひと
)
一間
(
ひとま
)
丁寧
(
ていねい
)
両肌
(
もろはだ
)
些細
(
ささい
)
何処
(
どこ
)
侍
(
はべ
)
其処
(
そこ
)
処
(
ところ
)
処々
(
ところどころ
)
剃刀
(
かみそり
)
剛毅
(
ごうき
)
勿体
(
もったい
)
勿論
(
もちろん
)
却々
(
なかなか
)
吃驚
(
びっくり
)
呑気
(
のんき
)
周章
(
あわ
)
喧
(
やかま
)
土瓶
(
どびん
)
塵取
(
ちりとり
)
大股
(
おおまた
)
天裕
(
てんゆう
)
封緘
(
ふうかん
)
尖塔
(
せんとう
)
屁
(
へ
)
怒鳴
(
どな
)
惚
(
ほ
)
打
(
ぶ
)
指環
(
ゆびわ
)
揃
(
そろ
)
梯子
(
はしご
)
此処
(
ここ
)
殷々
(
いんいん
)
気遣
(
きづか
)
泥
(
どろ
)
湧
(
わ
)
湯槽
(
ゆぶね
)
溜
(
たま
)
漆塗
(
うるしぬり
)
火鉢
(
ひばち
)
煉瓦
(
れんが
)
煽
(
あお
)
独
(
ひと
)
独房
(
どくぼう
)
玩具
(
おもちゃ
)
痩
(
や
)
瘤
(
こぶ
)
目差
(
まなざ
)
直
(
す
)
硝子
(
ガラス
)
竹刀
(
しない
)
筈
(
はず
)
箒
(
ほうき
)
箸
(
はし
)
綺麗
(
きれい
)
編笠
(
あみがさ
)
股引
(
ももひき
)
肱
(
ひじ
)
草履
(
ぞうり
)
葱
(
ねぎ
)
蒸
(
む
)
蓋
(
ふた
)
蔵
(
しま
)
虱
(
しらみ
)
蚊帳
(
かや
)
袂
(
たもと
)
袷
(
あわせ
)
褌
(
ふんどし
)
襟
(
えり
)
西瓜
(
すいか
)
覗
(
のぞ
)
蹴
(
け
)
躊躇
(
ちゅうちょ
)
輪郭
(
りんかく
)
這入
(
はい
)
醗酵
(
はっこう
)