“梯子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はしご89.9%
ばしご8.5%
ジャコップ0.5%
タラップ0.2%
ていし0.2%
エスカーダ0.2%
エスカーダ・デ・モン0.2%
ラダ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると、幸門の上のろうへ上る、幅の廣い、之も丹を塗つた梯子はしごが眼についた。うへなら、人がゐたにしても、どうせ死人しにんばかりである。
羅生門 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
その上、繪圖面に描いてない隱し梯子ばしごや、入口も出口も無い部屋、穴藏などがあることだらうと思ふ。それを詳しく訊き出してくれ
梯子はしごと僕と鞄が、すっかり仲よく船尾スタアンへこみへへばりついて、ぜんたい斜めに宙乗りしていた。陸から漕いで来た僕のはしけボウテ梯子ジャコップの下に結び着けてある。
何か起ったと思うより早く、船長は脱兎の如く上甲板へ駈上かけあがっていた。——更に梯子タラップを下りると、短艇の中に残された一人が
流血船西へ行く (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
登らんとするいわお梯子ていしに、自然の枕木を敷いて、踏み心地よき幾級のかいを、山霊さんれいたまものと甲野さんは息を切らしてのぼって行く。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
やがて、満座の注視を一点にあつめて、五十万ミルの「梯子エスカーダ」がはじまった。
人外魔境:05 水棲人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
梯子エスカーダ・デ・モン」とは、いわゆる相対さしの遊び方である。しかしそれは、賭博場キヤジノなどでやるものではなく、もちろんその婦人なども知っているものであった。
人外魔境:05 水棲人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
一等運転手と船長がコンナ下らない議論をしているところへ、俺は危険をおかして梯子ラダを這い登って行った。船長は、真向いのセントエリアスの岩山に負けない位のゴツゴツした表情で云った。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)