“冒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おか83.4%
をか11.0%
かぶ1.7%
1.7%
1.1%
おかし0.6%
ヲカ0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
多少の線はおかしても、敵方の給与を少々こちらへも廻してもらうしかありません。どうか今日のところはお見のがしを。……はははは
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それは病氣の問題だ。彼の病はもう左肺ををかして居ると云ふことを彼は自覺して居つた。病氣で死ぬ位なら、いつそ××の爲に死なう。
計画 (旧字旧仮名) / 平出修(著)
シャパロンてふ頭巾ずきんは十四世紀に始めて英国で用いられ、貴族男子や武士がかぶったが、十六世紀よりは中年の貴婦人が専ら用いた。
あくる日、樋口さんは、ちょいと風邪をいたのだと言いその手当をしたが、「どうも弱い子ですね。上野まで出て、コレだから大変だ。」
童子 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
非我のうちに酒と云うものがあって、その酒が、ある因縁いんねんで、外から飛び込んで来て、我をかした、もしくは我が冒されたと承知するのであります。
創作家の態度 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そこであなたの自ら好んでおおかしになる危険は宜しいのですか。あなたはあの土地で、その手で人殺しの罪を犯して、その罪がまだ贖われずにいるのですよ。
「天つのりと」の名をヲカすやうになつたものではないかと思はれるのである。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)