“流行感冒”の読み方と例文
読み方割合
はやりかぜ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
疲れ? へツ、そんな氣取つた臺詞せりふは、あつしの書き拔きにはありませんよ、去年の流行感冒はやりかぜにやられた時、葛根湯かつこんたうを一升五合ばかり飮んで、布團を
亭主が流行感冒はやりかぜ一つ引いても、まっさきに伝染性なりや否やを医師にただすようなおんなを、貴婦人だって、学者だって、美人だって、年増としまだって、女房にしていらるるもんか。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さてどうも娑婆しゃばのことはそう一から十まで註文ちゅうもん通りにはまらぬもので、この二三箇月前から主はブラブラわずらいついて、最初は医者も流行感冒はやりかぜの重いくらいに見立てていたのが
深川女房 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)