“娑婆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゃば83.2%
しやば16.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし水際に始めて昨日、今日の嫩(わか)い命を托して、娑婆(しゃば)の風に薄い顔を曝(さら)すうちは銭のごとく細かである。色も全く青いとは云えぬ。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それ故娑婆(しゃば)の悦びもこれでおしまいかと思えば興奮のあまり、昨夜敵娼(あいかた)の頬をメロンだメロンだと叫んでかぶりついたのであるが
天馬 (新字新仮名) / 金史良(著)
又(また)、何(ど)うして寐(ね)られる……実(じつ)は一刻(いつこく)も疾(はや)く、此(こ)の娑婆(しやば)へ連出(つれだ)すために、お前(まへ)の顔(かほ)を見(み)たらば其(そ)の時(とき)! 壇(だん)を下(お)りるなぞは間弛(まだる)ツこい。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
娑婆(しやば)界の苦労は御降りの今日(けふ)も、遠慮なく私を悩ますのである。昔或御降りの座敷に、姉(あね)や姉の友達と、羽根をついて遊んだ事がある。
点心 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)