“出娑婆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
でしゃば60.0%
でしやば40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それを何んぞやオッチョコチョイめが、討ち取ろうなどと出娑婆でしゃばって、ヒョコヒョコ三人出たものだから、二人がところやられてしまった。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
彼女はかたづいた先の家で、種々いろいろな客にも接するらしい様子で、いやに出娑婆でしゃばるでもなく、と言って物にハニカムような風もなく、女らしいうちにもサッパリとした
(新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「あれだから偉大な暗闇くらやみだ。何でも読んでゐる。けれどもちつともひからない。もう少し流行はやるものを読んで、もう少し出娑婆でしやばつて呉れるといがな」
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
おや、八五郎兄哥あにいか、下谷は錢形の親分の繩張りだが、錢形がゐなきや、俺が出娑婆でしやばつても文句はあるまいね、俵屋に三人も殺しが續いちやつても置けめえ、今すぐ下手人を
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)