出娑婆でしやば)” の例文
「あれだから偉大な暗闇くらやみだ。何でも読んでゐる。けれどもちつともひからない。もう少し流行はやるものを読んで、もう少し出娑婆でしやばつて呉れるといがな」
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
おや、八五郎兄哥あにいか、下谷は錢形の親分の繩張りだが、錢形がゐなきや、俺が出娑婆でしやばつても文句はあるまいね、俵屋に三人も殺しが續いちやつても置けめえ、今すぐ下手人を
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)