“些”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いささ15.8%
15.0%
ちつ10.8%
すこ9.7%
ちっ9.2%
いささか5.6%
ちと5.5%
3.4%
すこし2.8%
すくな2.0%
ちよつ1.9%
いさゝ1.9%
すく1.7%
いさゝか1.7%
ちつと1.4%
ちよい1.4%
ちっと1.3%
いさ0.9%
ちょ0.8%
ちよ0.8%
ささ0.6%
ちょっ0.5%
ちッ0.5%
ちよツ0.5%
0.5%
スコ0.5%
ちツ0.3%
ほん0.3%
ちい0.3%
ちよつと0.3%
わず0.3%
ちょい0.2%
0.2%
ちった0.2%
さゝ0.2%
さゝや0.2%
しさゝ0.2%
そつ0.2%
ちゃっ0.2%
わずか0.2%
イササ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのご奉公にきずのないようにするためには、いささかでも家政に緩みがあってはなりません、あるじのご奉公が身命をしているように
日本婦道記:梅咲きぬ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
あらはすと、くわくおほい、翡翠ひすゐとかいてね、おまへたち……たちぢやあ他樣ほかさま失禮しつれいだ……おまへなぞがしがるたまとおんなじだ。」
鳥影 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
噫、俺はアノ穴を見る恐怖おそろしさに耐へきれなくなつて、坑道の入口から少し上の、ちつと許り草があつて女郎花をみなへしの咲いた所に半日寝転んだ。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
お勢母子ぼしの者の出向いたのち、文三はようやすこ沈着おちついて、徒然つくねんと机のほとり蹲踞うずくまッたまま腕をあごえりに埋めて懊悩おうのうたる物思いに沈んだ。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「ほんとうに、この汽車は何て長いんでしょうね。わたしちっとも眠れないのよ。せめて新聞でも買っておいて下さればよかったのに」
少年の間、彼は全くそういう窒息的な環境に馴らされ、いささかの反撥も苦悩もなく過し、十六歳の年まで読書さえ母の監視つきであった。
四方しはう山の中に立ちたる高さ三百尺の一孤邱いつこきう、段々畠の上にちとの橄欖の樹あり、土小屋つちごや五六其ひたひに巣くふ。馬上ながらに邱上きうじやうを一巡す。
その人ならず、善く財を理し、事を計るに由りて、かかる疎放の殿をいただける田鶴見家も、さいはひ破綻はたんを生ずる無きを得てけり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
神には撃たれ友には誤解せらる、みずから自己のために弁明するもすこしの効なく、神の我を苦むる手はゆるまず友の矢はますますしげきたり注ぐ。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
すくなくとも親兄弟や親戚友人なぞの意見に盲従した結婚の別れ話がめったに人事相談所に来ない。自由結婚から来た自由離婚だけが来る。
『え。渡辺さんといふお友達の家に参りましたが、その方の兄さんとお親い方だとかで……アノ、ちよつとお目に懸つたんで御座います。』
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
そこにあの女をまつたく人目に觸れること無しに住はせ、その場所の不健康なことにもいさゝかのおそれを抱かず、森の眞中にそんな備へをして
ピアノの無い小学校が稀であると同時に、中流以上の家庭で蓄音機の無い処はすくない方であろう。レコードなんぞは縁日で売っている。
東京人の堕落時代 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
微かにしてたのみなく、濁りて響かず。紳士。この喉にはいさゝかの修行の痕あるに似たれど、氣の毒なるは聲に力なきことなり。われ。
しつかり眼を閉ぢてゐても、ちつとも眠くならなかつた。何度も寝返りをうつては溜息ためいきをついた。そして夜はだんだんふけて来た。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
『然うですか。ぢや手紙が着いたんですね?』と親げな口を利いたが、ちよいと俯向加減にして立つてゐる智恵子の方を偸視ぬすんで
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
随分死の苦しみをしたであろうに、家の者はぐっすり寝込ねこんでちっとも知らなかった。昨秋以来鼬のなんにかゝることこゝに五たびだ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
これほど生活は一変していても、日々の儀礼や感じ方にはいささかの変化も見えなかった。人もそれに不審を抱かず、各自もそれを当然としているのであろう。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
この点から見ると、私は少年時代の目を、純一無雑な、く軟らかなものであると思う。どんなちょっとした物を見ても、その印象が長く記憶に止まっている。
幼い頃の記憶 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
男はちよ足淀あしよどみして、直ぐまた私の立つてゐる前を醫者の方へ駈け出した。其何秒の間に、藤野さんの變つたさまが、よく私の目に映つた。
二筋の血 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
小さい崖になつてゐて丸胴の埋め石へ苔からしぼられた清水が垂れるささやかな音だ。そこは四尺とない下駄をぬぐところである。
名園の落水 (新字旧仮名) / 室生犀星(著)
「何うしたの? ……私が愛想を尽かすようなことッて。何か知らぬが、差支えなければ言って見たら好いじゃないか。」私はその時ちょっと胸に浮んだので
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
身動みうごきたくも、不思議なるかな、ちッとも出来んわい。其儘で暫くつ。竈馬こおろぎ、蜂の唸声うなりごえの外には何も聞えん。
なになんでも望遠鏡ばうゑんきやうのやうにまれてはたまらない!ちよツはじめさへわかればもうめたものだ』此頃このごろではにふりかゝる種々いろ/\難事なんじ
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
あなたの真白なお腹は私をうけつけてくれなくとも、それはどうでも宜い、どうでも宜いのだがちょっとだけさせてくれませんか、ちょっとんのしずくでもそのお腹のうえに出させてくれませんか。
全くスコしの惡意もまじへずに、言ひたいまゝの氣持ちから
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
此人このひとうまちると此山このやまそだつたので、なんにもぞんじませんかはりひとちツともお心置こゝろおきはないのでござんす。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
那処あすこに遠くほん小楊枝こようじほどの棒が見えませう、あれが旗なので、浅黄あさぎに赤い柳条しまの模様まで昭然はつきり見えて、さうして旗竿はたさをさきとび宿とまつてゐるが手に取るやう
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
どうだかね、わし内方うちかたへ参ったはちいとのだし、雨に駈出かけだしても来さっしゃらねえもんだで、まだ帰らっしゃらねえでごぜえましょう。
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
従来これまでも随分くどく申上げましたけれど、貴方は一図に私をおきらひ遊ばして、ちよつとでも私の申す事は取上げては下さらんのです——さやうで御座いませう。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
勿論、それよりわずかでも前後すれば、たちまち統一が破れて、画面は名状すべからざる混乱に陥ってしまうのです。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
一緒にいる時分は、ほんのちょいとした可笑おかしいことでも、くやしいことでも即座にちまけて何とかかんとか言って貰わねば気が済まなかったものだ。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
わたし——わたしちひさなむすめよ』とつてあいちやんは、一にちうち何遍なんべん變化へんくわしたことをおもして、顧慮うしろめたいやうながしました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
爺さんの曰く、うっちゃっておけやい、若ェ者だもの、ちったむしもつくべいや。此は此爺さんのズボラ哲学である。差別派からは感心は出来ぬが、中に大なる信仰と真理がある。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
江戸の賑ひを集め盡したやうな淺草の雜沓ざつたふは、この意味もなく見えるさゝやかな事件を押し包んで、活きた坩堝るつぼのやうに、刻々新しいたぎりを卷き返すのです。
何卒、梅子さん、呉々くれ/″\これの御研究をお忘れないことを望みます、人生の奥義あうぎは此のさゝやかなる新約書の中にあふれて、めども尽くることは無いでありませう
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
渡辺刑事初め二、三の刑事達に取巻かれた浅田は、浅黒い顔のしさゝか血の気は失せていたが、平然として答えた。
支倉事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
そして私が水をいでやつた時、そつ叮頭おじぎをするのは藤野さん一人であつた。
二筋の血 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
林「あはゝゝゝ何だか田舎漢えなかっぺえのいう事はちゃっとも解らねえものだなア、えゝお菊さん只今帰りました」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
長次郎は下を廻って雪渓をからんで来たと話したが、見た所では私達には真似られそうにもない。此峰の北側はわずかの平で二坪程の池がある。野営でもしたものかもえさしの木が散らばっている。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
貴剣サダメシ御鍛養ゴタンヨウ被存候ゾンゼラレソウロウ、貧生マタイササ鍛腕タンワンシテマカリアリ候
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)