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些
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ちょっ
ふりがな文庫
“
些
(
ちょっ
)” の例文
「何うしたの? ……私が愛想を尽かすようなことッて。何か知らぬが、差支えなければ言って見たら好いじゃないか。」私はその時
些
(
ちょっ
)
と胸に浮んだので
別れたる妻に送る手紙
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
「
資本
(
もと
)
があってする商売なら、何だって出来るさ。だけれど、
些
(
ちょっ
)
とした店で、どのくらいかかるのさ」
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
此奴
(
こいつ
)
は
薄馬鹿
(
うすばか
)
だと思つたさうである。
後
(
あと
)
での話だが——
些
(
ちょっ
)
と
狐
(
きつね
)
が
憑
(
つ
)
いて居るとも思つたさうで。……そのいづれにせよ、此の
容色
(
きりょう
)
なら、肉の白さだけでも、客は引ける。
光籃
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
ゆき子は
些
(
ちょっ
)
と
躊
(
ためら
)
っていたが、思いきったように廊下を奥の方へ進んで行った。——と、右側に並んでいる小部屋(役者の化粧室)のひとつから、急に
扉
(
ドア
)
をあけて現われた男がある。
劇団「笑う妖魔」
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
処がその猫も、一度二日も続いて土砂降りのした前の晩、
些
(
ちょっ
)
との
間
(
ま
)
に何処へ行ったか、いなくなって了った。お
母
(
っか
)
さんと二人で
種々
(
いろいろ
)
探して見たが遂に分らなかった。
別れたる妻に送る手紙
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
▼ もっと見る
「とにかく
些
(
ちょっ
)
と逢った方がいいぜ。その上で、また善く相談してみたらどうだ」
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
それにしても、
他人
(
ひと
)
との間に
些
(
ちょっ
)
とでも荒立った気持でいるのは、自分には斯う
静
(
じっ
)
と独りでいても、
耐
(
こら
)
えられない。兎に角行って様子を見よう。自家にいても何だか心が落着かぬ。
別れたる妻に送る手紙
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
些
漢検準1級
部首:⼆
7画
“些”を含む語句
些少
些々
些事
些細
些末
些子
些程
些中
些細事
露些
一些事
今些
些額
些許
些計
些箇
些末事
些末主義
些技
些小
...