“些事”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さじ97.1%
こと1.4%
ネーベンザツヘ1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし著者の意はその辺の些事さじになくして、蕪村俳句の本質を伝えれば足りるのである。読者う。これをりょうしてこれを取読せよ。
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
おなじ時代を歩んでいるのではあるが、まあ、なんと、今日いまから見れば、そんな些事ことを——といわれるほどの、何もかもの試練にさらされて来た人たちだろう——
遠藤(岩野)清子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
併し寄り縋る者に對する俺の愛は俺の全身を擧げて期待し追求してゐる一大事に對しては、不幸にして本質的に何の附加する處もない些事ネーベンザツヘである。
三太郎の日記 第二 (旧字旧仮名) / 阿部次郎(著)