“ちょっ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一寸71.4%
28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一寸ちょっと君、一寸と『馬鹿野郎!』というような心持というのが僕には了解が出来ないが……そのどういうんだね?」
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
イワンは一寸ちょっと顔を赤くした。そうして特に見知り越しの私たちの眼と眼とぶつかると、莞爾かんじとして片手をあげた。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
此奴こいつ薄馬鹿うすばかだと思つたさうである。あとでの話だが——ちょっきつねいて居るとも思つたさうで。……そのいづれにせよ、此の容色きりょうなら、肉の白さだけでも、客は引ける。
光籃 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ゆき子はちょっためらっていたが、思いきったように廊下を奥の方へ進んで行った。——と、右側に並んでいる小部屋(役者の化粧室)のひとつから、急にドアをあけて現われた男がある。
劇団「笑う妖魔」 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)