“ちょ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
30.3%
27.3%
12.1%
9.1%
9.1%
3.0%
一寸3.0%
3.0%
3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この「新・平家物語」では今、清盛が四十八歳から五十歳への、彼の人間ざかりと、一門繁昌のちょにあるところを書いております。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「まあ早く行っておいで、——ああちょっとお待ち、済まないがまさやに葡萄酒ぶどうしゅを出さして置いて貰おうかね」
海浜荘の殺人 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
まことにわらうべきおちょかいです。
夫人おくさま御居室おいまへ踏込みやがって、勿体ない。人も無げなことをしやあがる。愛想の尽きた阿魔ッちょだ。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
瞬かざるのみではまだしゃを授けるに足りぬ。次には、ることを学べ。視ることに熟して、さて、小を視ること大のごとく、を見ることちょのごとくなったならば、きたって我に告げるがよいと。
名人伝 (新字新仮名) / 中島敦(著)
このちょの方の嫩葉は臭くて普通には食用にしないが椿ちんの方はそれ程でなくまずまず香気があってその嫩葉が食用になる。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
それならばなぜ椿ちん香椿こうちんというかというと、この椿ちんに類似した支那の樹にちょというものがある。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
其焼く手際が見ていて面白いほどの上手である。二人は一寸ちょたってみていた
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
腰を折ったり、四つにったり、背中をよこちょにしたり、頭だけ曲げたり、あな恰好かっこうしだいでいろいろに変化する。そうして非常に急ぐ。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
永楽帝のちょを立つるに当って、丘福きゅうふく王寧おうねいの武臣こころを高煦に属するものあり。高煦またひそかに戦功をたのみて期するところあり。しかれども永楽帝長子ちょうしを立てゝ、高煦を漢王とす。高煦怏々おうおうたり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)