“坑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あな88.2%
4.4%
こう2.9%
しき1.5%
まぶ1.5%
アナ1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
方角も真直まっすぐじゃないが、とにかく見える。もしあなの中が一本道だとすれば、この灯を目懸めがけて、初さんも自分も進んで行くに違ない。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
巷間こうかん、その当時の隠れない取り沙汰では、時の風流天子徽宗きそうは、禁中からくるわまで地下道をってしげしげ通っていたものと言い伝えられている。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さてこうにはいってまもなく、わたしは坑夫こうふというものが、どういう人間で、どんな生活をしているものだかよく知ることになった。
生き埋めになるしきを降りてく朝の唄
鶴彬全川柳 (新字旧仮名) / 鶴彬(著)
出ましてまぶへ降りて、仕事をしている兼を探し出して、うしろから脳天を喰らわしてやりました。そうして旦那の処へ御厄介を願いに来ましたので……逃げも隠れも致しません。ヘエ……
いなか、の、じけん (新字新仮名) / 夢野久作(著)
盗、畏震イシンシテ、速ヤカニアナヲ出デ、相顧ミテ、モノヲ云ワントスレバ、クチハ皆、ウルシニ閉ジラレテ開カズ、手ノ玉帯ヲ見レバ、各〻、怖ロシゲナル巨蛇キョダツカミテアリシト。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)