“目懸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めが83.3%
めがけ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
方角も真直まっすぐじゃないが、とにかく見える。もしあなの中が一本道だとすれば、この灯を目懸めがけて、初さんも自分も進んで行くに違ない。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
爪長つめながく、おほきさは七しやく乃至ないしじやう二三じやくぐらいの巨鳥きよてうが、天日てんじつくらくなるまでおびたゞしくぐんをなして、輕氣球けいきゝゆう目懸めがけて、おそつてたのである。
爰に於て彼方此方、新劇詩家の手綱を控へて、宇治川を目懸めがける者ありとの報知しきりなり。吾人は劇詩の流行当に来るべしとは断ずる能はず。
劇詩の前途如何 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
つぶし先生の大力實に天下てんか無双ぶさうならんと見て居たるに後藤はコレ彌助先刻さつきの代りに鳥渡ちよつと一本こゝろみようかと振上ふりあげければ彌助は大いに仰天ぎやうてんなし御免なされと云より早くおく目懸めがけ迯行にげゆきけり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)