“群”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むれ36.2%
む18.6%
むらが15.5%
むら11.4%
ぐん8.2%
たか4.8%
グループ1.0%
ムラガ1.0%
むらがり0.7%
ムラ0.7%
あつま0.5%
だか0.5%
あつ0.2%
かた0.2%
ホロス0.2%
マシッフ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて花嫁の一群(むれ)は、迎へに行つた平七夫婦に導かれて門の外に近づいて來た。亥の子藁を持つた子供の一隊は花嫁らを取り圍んで
父の婚礼 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
やがて、静(しず)かに、日(ひ)は暮(く)れかかりました。からすの群(む)れは、七羽(わ)、九羽(わ)、五羽(わ)というふうに、それぞれ列(れつ)を造(つく)って飛(と)んで帰(かえ)りました。
翼の破れたからす (新字新仮名) / 小川未明(著)
夜は更(ふ)けた。彼女は椎の梢(こずえ)の上に、群(むらが)った笹葉(ささば)の上に、そうして、静(しずか)な暗闇に垂れ下った藤蔓(ふじづる)の隙々(すきずき)に、亡き卑狗(ひこ)の大兄(おおえ)の姿を見た。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
鶏(にわとり)が圃(はたけ)で餌(え)を探(さが)して歩(ある)いていたり、はとが地面(じめん)に降(お)りて群(むら)がって遊(あそ)んでいたりしまして、まことにのどかな景色(けしき)でありました。
おじいさんの家 (新字新仮名) / 小川未明(著)
昭和二年初めて三田の書生及三田出身の紳士が野球見物の帰り群(ぐん)をなし隊をつくって銀座通を襲った事を看過するわけには行かない。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
これは驚くねえ人参が牛蒡に成りますくらい蠅がたかります、玉子焼へ群(たか)ると豆腐入が今度は胡摩入り豆腐に成ります、何うも宜うがす
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
心像は一つの群(グループ)であり、またそれには自由可動性(フリモビリティ)あり——と云ったのは至言だと思うよ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
廣い端山(ハヤマ)の群(ムラガ)つた先(サキ)は、白い砂の光る河原だ。目の下遠く續いた、輝く大佩帶(オホオビ)は、石川である。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫、釈迢空(著)
其夜水のかゝりし処光り暉(かゝや)く事螢(ほたる)の群(むらがり)たるが如くなりしに、二三夜にしてその光りも消失(きえうせ)けりとぞ。
さうしてとう/\、里らしい家群(ムラ)の見える小高い岡の上に出た時は、裳も、著物も、肌の出るほど、ちぎれて居た。空には、夕月が光りを増して來てゐる。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫、釈迢空(著)
およそ半年(はんとし)あまり縮の事に辛苦(しんく)したるは此初市の為(ため)なれば、縮売(ちゞみうり)はさら也、こゝに群(あつま)るもの人の濤(なみ)をうたせ、足々(あし/\)を踏(ふま)れ、肩々(かた/\)を磨(す)る。万(よろづ)の品々(しな/″\)もこゝに店(みせ)をかまへ物を売(う)る。
ちやうどその時には定期市(ヤールマルカ)が立つてゐて、往来といふ往来には目も眩むほど人群(だか)りがしてゐたが、しかしまだ早朝のこととて、何れも地べたに寝はだかつて夢路を辿つてゐた。
群(あつ)まって来た連中の中で、吉次の一番好きなのは、この弁天松代だからである。
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
川中にはさゞ波の小じわが立つてそれが一群(かた)まりづゝ動きながら、あるひは右あるひは左へ水の色を変へてゐる。
両国今昔 (新字旧仮名) / 木村荘八(著)
幕は開きたり、只だ見る、男子三人女子二人より成れる一(ひと)群(ホロス)の唱和するを。その骨相を看れば、座主(ざす)は俄に畎畝(けんぽ)の間より登庸し來りて、これに武士(もののふ)の服を衣(き)せしにはあらずやと疑はれぬ。
南は嶮山重畳のモン・ブラン群(マシッフ)と、氷河の蒼氷を溶かしては流すアルヴの清洌、北には雲母(きらら)張りの衝立(エクラン)のように唐突に突っ立ちあがるミデイ・ブラン、グレポンの光峰群(デ・セイギイユ)。