“濤”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なみ94.0%
ナミ3.0%
おおなみ1.5%
おほなみ1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いままでかがやいていた太陽たいようは、かくれてしまい、ものすごいくもがわいて、うみうえは、おそろしい暴風ぼうふうとなって、なみくるったのであります。
汽船の中の父と子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
最初に抜いた手紙は、遙かなるそのナミトリデの防備についたはじめに、おこしたものなのである。
鵠が音:03 追ひ書き (新字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
モスクヷのメーデーの光景が思い出され、自分はおおなみのように湧き起る歌を全身に感じた。
刻々 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
無念なりと蹉跎あしすりなしていかり給ひしが今更詮方せんかたも無りしとぞ假初かりそめにも十五萬石にて播州姫路の城主たる御身分ごみぶん素性すじやうもいまだたしかならぬ天一坊に下座ありしは殘念ざんねんと云も餘りあり天一坊は流石さすが酒井家さかゐけさへ下座されしとわざ言觸いひふらし其威勢ゐせいおほなみの如くなれば東海道筋にて誰一人爭ふ者はなく揚々やう/\として下りけるは
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)