“濤声”のいろいろな読み方と例文
旧字:濤聲
読み方割合
とうせい66.7%
たうせい16.7%
たうせいあり16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寄せて来る波はそこから四五間さきで泡を残しては去るが、どうどうと崩れる濤声とうせいは耳を掩い、風が飛沫を吹きつけてよこした。
新潮記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
そしてそれに校庭の土手に一列に並んでゐる松のうなごゑが応じ、騒がしい濤声たうせいのやうに耳の底にからんだ。
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
日欲暮、疲倦甚しく、(往いて詣ること能はざるが故に)遙拝す。雪下大沢専助旅店に投宿す。終夜濤声たうせいあり。不得眠。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)