“たうせい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
當世29.4%
桃青29.4%
当世23.5%
陶製5.9%
濤声5.9%
盜性5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
聞給ふとなりまことにありがたき事なり然るに當世(たうせい)奉行(ぶぎやう)役人(やくにん)は町人百姓を夜中(やちう)にてもかまはず呼出(よびいだ)し腰(こし)かけに苦勞(くらう)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
はじめ宗房(むねふさ)といへり、季吟翁の句集(くしふ)のものにも宗房とあり。延宝(えんはう)のすゑはじめて江戸に来り杉風(さんふう)が家に寄(よる)、(小田原町鯉屋藤左ヱ門)剃髪(ていはつ)して素宣(そせん)といへり、桃青(たうせい)は后(のち)の名なり。
裾(すそ)曳摺(ひきず)りて奥様(おくさま)といへど、女は竟(つい)に女也(なり)当世(たうせい)の臍繰(へそくり)要訣(えうけつ)に曰(いわ)く出るに酒入(さけい)つても酒(さけ)、つく/\良人(やど)が酒浸(さけびた)して愛想(あいそう)の尽(つ)きる事もございますれど、其代(そのかは)りの一徳(とく)には月々(つき/\)の遣払(つかひはら)ひに
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
醫者(いしや)は微笑(びせう)を含(ふく)んだ儘(まゝ)白(しろ)いどろりとした藥(くすり)を陶製(たうせい)の板(いた)の上(うへ)で練(ね)つて、それをこつてりとガーゼに塗(ぬ)つて、火傷(やけど)を掩(おほ)うてべたりと貼(はつ)てぐる/\と白(しろ)い繃帶(ほうたい)を施(ほどこ)した。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
勘次(かんじ)は一度(ど)も念佛寮(ねんぶつれう)を顧(かへり)みなかつた。五六日(にち)過(す)ぎて與吉(よきち)は復(ま)た醫者(いしや)へ連(つ)れられた。醫者(いしや)は穢(きたな)く成(な)つた繃帶(ほうたい)を解(と)いてどろりとした白(しろ)い藥(くすり)を復(ま)た陶製(たうせい)の板(いた)で練(ね)つて貼(は)つた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
そしてそれに校庭の土手に一列に並んでゐる松の唸(うな)り声(ごゑ)が応じ、騒がしい濤声(たうせい)のやうに耳の底に絡(から)んだ。
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
彼(かれ)は身(み)を殺(ころ)さうとまで其(そ)の薄弱(はくじやく)な意思(いし)が少(すこ)しのことにも彼(かれ)を苦(くる)しめる時(とき)、彼(かれ)を衝動(そそ)つて盜性(たうせい)がむか/\と首(くび)を擡(もた)げつゝあつたのである。勘次(かんじ)はもう仕事(しごと)をする處(どころ)ではない。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)