“剃髪”のいろいろな読み方と例文
旧字:剃髮
読み方割合
ていはつ96.8%
テイハツ1.6%
トンシュア1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山吹は、わしが庵室へかくれて剃髪ていはつしたいというが、親鸞は今、かくの通り、流人の身のうえ。——朝命に対して、はばかりあること。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
髪を切つて尼そぎにした女は、其も二三度は見かけたことはあつたが、剃髪テイハツした尼には会うたことのない姫であつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
髪もこんなぶざまな剃髪トンシュアなどにしていないで、襟まで垂れている髪を波のようにちぢらせて、立派に伸びた頤鬚あごひげまでもたくわえて、優雅な風采でいられるのに……