“ていはつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:テイハツ
語句割合
剃髪88.2%
剃髮5.9%
薙髪2.9%
停発1.5%
薙髮1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして武州家滅亡のゝちに剃髪ていはつして尼となり、何処かの「片山里かたやまざとに草のいおりを結んで、あさゆう念佛ねんぶつを申すよりほかのいとなみもなかった」
人數にんずのそそくさに此女中このぢよちゆうと、ほかには御飯ごはんたきらしき肥大女ふとつちよおよび、其夜そのよりてよりくるまばせて二人ふたりほどきたりしひとあり、一人ひとり六十ろくじふちかかるべき人品じんぴんよき剃髮ていはつ老人らうじん
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
面目を失った行秀は狩場において薙髪ていはつし逐電して熊野に入り、ここで日夜とも法華経を読誦して、せめてもの後生を念じていたが遂にこの企てに及んだのである。
本朝変態葬礼史 (新字新仮名) / 中山太郎(著)
緩急停発ていはつともに不即不離ふそくふりのまま、どこまでもどこまでもと練っていくところ、人が見たらずいぶんおもしろい図かも知れないが、とうの与吉の身になると文字どおり汗だくの有様で
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
〔評〕或ひと岩倉公幕を佐くとざんす。公薙髮ていはつして岩倉邸に蟄居ちつきよす。大橋愼藏しんざうけい三、玉松みさを、北島秀朝ひでとも等、公の志を知り、深く結納けつなふす。