薙髪ていはつ)” の例文
旧字:薙髮
その頃、薙髪ていはつしていたので、伝心月叟げっそうと名乗り、大峰の山伏であるが、祈祷きとうの巻物差しあげたいと云う。
真田幸村 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
面目を失った行秀は狩場において薙髪ていはつし逐電して熊野に入り、ここで日夜とも法華経を読誦して、せめてもの後生を念じていたが遂にこの企てに及んだのである。
本朝変態葬礼史 (新字新仮名) / 中山太郎(著)