“祈祷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きとう75.6%
いのり14.3%
きたう8.8%
おいのり0.5%
おらしょ0.5%
こえ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
次第に日はかたむいて、寺院のあたりを徘徊はいかいする人の遠い足音はいよいよれになってきた。美しい音色の鐘が夕べの祈祷きとうを告げた。
仏教信者は食事をする時、先づ飯を一はしとつて仏に供へる事を忘れない。耶蘇教信者はまた食卓につくと、屹度感謝のお祈祷いのりをする。
翌朝よくてうセルゲイ、セルゲヰチはこゝて、熱心ねつしんに十字架じかむかつて祈祷きたうさゝげ、自分等じぶんらさき院長ゐんちやうたりしひとはしたのでつた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
可笑しげな、なんとも頑固な祈祷おいのりを捧げるのではございます。
ただ、専念に祈祷おらしょとなえ、DS の御徳にすがり奉って、万一「いんへるの」の業火ごうかに焼かるる事を免るべし」と。
るしへる (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
それほど祈祷こえ神々こうごうしく武者之助の一団にも聞こえて来た。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)