“業火”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごうか77.8%
ごふくわ22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
千恵は今こそはつきりさう申します。姉さまはあの業火ごうかのなかで亡くなつたのです。どうぞ母さまもさう信じてくださいますやうに!
死児変相 (新字旧仮名) / 神西清(著)
いかに業火ごうかのちまたでも、修羅の戦場でも、その間から鶏が聞え出せば占めたものだ。鶏の声は、暁と、平和のほかには響かない。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
一たび愛慾の迷路めいろに入りて、七五無明むみやう七六業火ごふくわさかんなるより鬼と化したるも、ひとへに七七なほくたくましきさがのなす所なるぞかし。
そこにはたとひ娑婆苦しやばくはあつても、地獄の業火ごふくわは燃えてゐない。けれども正宗氏はこの地面の下に必ず地獄をのぞかせてゐる。