“祈祷師”の読み方と例文
読み方割合
きとうし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
奇蹟きせきや、効験あらたかな祈祷師きとうしうわさなどが、そのいくらか茶色っぽいかみの毛を油けなしでひっ詰め髪に結った頭の中で、せめぎあっていたのだ。
季節のない街 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
人間というものは奇跡なくして生きることができないから、自分で勝手に新しい奇跡を作り出して、果ては祈祷師きとうしの奇跡や、巫女みこ妖術ようじゅつまで信ずるようになる。
もちろん医者にもみせたし、祈祷師きとうしや修験者を呼んだりした。
山彦乙女 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)