“祈祷書”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きとうしょ90.0%
きたうしよ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
祈祷書きとうしょのみでは国家統治とうちはできない」というのは、永い中世紀の間宗教の中にうずもれていた政治を、その固有の基礎の上によみがえらせ
政治学入門 (新字新仮名) / 矢部貞治(著)
次ぎの日曜の明け方、教会に往こうとして月あかりのなかに台所で祈祷書きとうしょを捜していたフリイドリッヒは、戸口で寝巻姿のままの叔父のシモンに呼びとめられる。
晩夏 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
それから日曜ごとには、獄中の教会堂へ行つて、祈祷書きたうしよをよみ、合唱に加はつて讃美歌をうたひました。すつかり年をとつても、むかしうたをうたひなれてゐたので、声だけはきれいでした。
ざんげ (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)