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祈祷書
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きとうしょ
ふりがな文庫
“
祈祷書
(
きとうしょ
)” の例文
「
祈祷書
(
きとうしょ
)
のみでは国家
統治
(
とうち
)
はできない」というのは、永い中世紀の間宗教の中に
埋
(
うず
)
もれていた政治を、その固有の基礎の上によみがえらせ
政治学入門
(新字新仮名)
/
矢部貞治
(著)
次ぎの日曜の明け方、教会に往こうとして月あかりのなかに台所で
祈祷書
(
きとうしょ
)
を捜していたフリイドリッヒは、戸口で寝巻姿の
儘
(
まま
)
の叔父のシモンに呼びとめられる。
晩夏
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
当番
(
とうばん
)
の
生徒
(
せいと
)
は
祈祷書
(
きとうしょ
)
を見ながら、歌わないで読むことになっている
祈祷
(
きとう
)
を
朗誦
(
ろうしょう
)
した——その朗誦がやはり大声の
無表情
(
むひょうじょう
)
で、一口にいえば、何もかもいつもの
通
(
とお
)
りだった。
身体検査
(新字新仮名)
/
フョードル・ソログープ
(著)
がしだいにそれを
矯正
(
きょうせい
)
していった。彼女は大きい活字のラテン語の
祈祷書
(
きとうしょ
)
のほかは何も読まなかった。彼女はラテン語は知らなかったが、その書物の意味はよく了解した。
レ・ミゼラブル:04 第一部 ファンテーヌ
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
彼女は弱々しく立ちあがり、年とった体をこごめて祈りを
捧
(
ささ
)
げ、絶えず
祈祷書
(
きとうしょ
)
を読んでいたが、その手はしびれ、眼はおとろえて、読むことはできず、あきらかに
誦
(
そら
)
んじているのだった。
寡婦とその子
(新字新仮名)
/
ワシントン・アーヴィング
(著)
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四折判
(
クオートー
)
ゴシック字体の非常な珍本——ある忘れられた教会の
祈祷書
(
きとうしょ
)
——“Vigilioe Mortuorum secundum Chorum Ecclesioe Maguntinoe
(21)
”を
アッシャー家の崩壊
(新字新仮名)
/
エドガー・アラン・ポー
(著)
「手に持っているのはなんだ?
祈祷書
(
きとうしょ
)
かね?」
審判
(新字新仮名)
/
フランツ・カフカ
(著)
祈祷書
(
きとうしょ
)
を読み、家の片すみで人々がわれ汝を愛すをささやいてる間に、他の片すみでアヴェ・マリアをささやき、そしてマリユスとコゼットとを
漠然
(
ばくぜん
)
と二つの影のようにながめていた。
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
毎日寸眠の後に午前の一時から三時まで起き上がって日課の
祈祷書
(
きとうしょ
)
をよみ朝の祈祷を歌い、四季ともに
藁
(
わら
)
のふとんの上にセルの毛布にくるまって寝、決して湯にはいらず、決して火をたかず
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
祈
常用漢字
中学
部首:⽰
8画
祷
漢検準1級
部首:⽰
11画
書
常用漢字
小2
部首:⽈
10画
“祈祷”で始まる語句
祈祷
祈祷所
祈祷会
祈祷料
祈祷者
祈祷式
祈祷師
祈祷文
祈祷台
祈祷場