“通”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
とお25.9%
かよ25.3%
つう14.3%
とほ13.1%
とおり8.3%
とほり3.4%
どおり1.4%
どほ1.4%
どお0.8%
がよ0.6%
(他:50)5.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“通”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸51.6%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)30.1%
文学 > 日本文学 > 小説 物語14.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
「おっかあ、粕谷の仙ちゃんのおめかけの居たうちに越して来た東京のおかみさんがとおるから、出て来て見なァよゥ」
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
そこへ、ちょうど隠居いんきょとおりかかりました。二人ふたりおんなは、おじいさんをめました。
白い影 (新字新仮名) / 小川未明(著)
くろあたまが丁度はちかげになつて、花からにほひが、い具合にはなかよつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
そこは惣津そうつといふ漁村で、隔日にかよつて來る岡田丸でも待つより外に、交通の便利も少いほどの邊鄙な土地と聞いた。
山陰土産 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
兩舷りようげんより海中かいちゆう突出つきだされたる、亞鉛管あゑんくわんおよび銅管どうくわんつうじて
その翌々日の事であった、東京なる高山法学士から一つう書状てがみが村長のもとに届いた。その文意は次の如くである。
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
座敷ざしきとほると、平岡は机のまへすはつて、なが手紙てがみけてゐる所であつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
いへ小路せうぢ引込ひつこんで、とほりのかどに「蒲燒かばやき」といた行燈あんどうばかりあり。
神楽坂七不思議 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
その時旅籠町はたごまちとおりの方から、同じこの小路を抜けようとして、薄暗い中に入って来たのは、一にんの美少年。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
もつとも前便に申上候とおり、不幸なる境遇に居られし人なれば、同じ年頃の娘とは違ふ所もあるべき道理かと存じ候。
独身 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
サン・ミツセルのとほりに並んだ露店が皆ぶん廻し風の賭物かけもの遊びの店であるのに自分は少しなさけない気がした。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
また、さうせずにはゐられないのです。先刻さつきも申しましたとほり、もう一刻も貴女なしには生きられなくなつたのです。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
――ここへ点出しようというのは、くだんの中坂下から、飯田町どおりを、三崎町の原へ大斜めにく場所である。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ただし余は文部省の如何いかんと、世間の如何とにかかわらず、余自身を余の思いどおりに認むるの自由を有している。
博士問題の成行 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
が、自尊心の強い馬琴には、彼の謙辞をそのままことばどほり受取られたと云ふ事が、先づ何よりも不満である。
戯作三昧 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
はたしてもなくんだので子は遺言ゆゐごんどほり石を墓中ぼちゆうをさめてはうむつた。
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
つまり最初さいしょからどおしのかみ、あなたがた自然霊しぜんれいというものなのです。
都合つごうよく私のおあつらどおりのところにいらっしゃるに違ないのよ
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
空には今日も浮雲うきぐも四抹しまつ、五抹。そして流行着のマネキンを乗せたロンドンがよいの飛行機が悠長ゆうちょうに飛んで行く。
巴里の秋 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
雪隠せっちんがよいに梯子段はしごだんを登ったり降りたりしないでも、用をたせるだけの設けもある。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
彼女は、意志の弱い男性を、グン/\自分の思ひどほりに、引き廻すことが、彼女の快楽の一つであるかのやうに云つた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
足を痛めて居る晶子の為に馬車を探しながらナシヨナルどほりを歩いてうちに目的のロオヤル博物館へ来て仕舞しまつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
東雲しののめさわやかに、送つて来て別れる時、つと高くみちしるべの松明たいまつを挙げて、前途ゆくてを示して云つた。
貴婦人 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
その日、増上寺参詣さんけいを名として、大奥を出た将軍家の愛妾おみちの方の駕は、山内の休所で供の者を減らし、ほんのお忍び同様な二、三人で愛宕あたごの裏坂へ向って行った。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
カヨはせブミをおこすだけが、せめてものてだてゞ、其さへ無事に、姫の手に届いて、見られてゐると言ふ、自信を持つ人は、一人としてなかつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
カヨはせブミをおこすだけが、せめてものてだてゞ、其さへ無事に、姫の手に屆いて、見られてゐると言ふ、自信を持つ人は、一人としてなかつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
そしてそういう費用のすべては、耕吉の収入を当てに、「Gのかよい」といったような帳面をこしらえてつけておいた。
贋物 (新字新仮名) / 葛西善蔵(著)
女「おかよいをこれへ置きますから、若しも御用がございますなら仰しゃり付けて下さいまし、度々たび/\出ますでございますから」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
貴下あなた御存ごぞんじのとうり、この朝日島あさひじまは、このいへ附近ふきんのぞいては
幽界ゆうかいでは、何所どこをドーとうってくのか、途中とちゅうのことはほとんどわかりませぬ。
処女子ヲトメゴは ぬものか。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
處女子ヲトメゴは 出でぬものか。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
文学において文壇をことわっているのに、絵や音楽やのツーに追随する必要もない。
お金があると買うものって大体自分の体のまわり、家の中のもの、とはじまるのが通例と見えるのね、鶴さんどこかツーな店の帽子のお初をちょいと頭にのせ、稲ちゃんに阿波屋の見事な草履買ってやって、時計買ってやって、なかなかいい正月というわけの顔つきでした。
くびなし船のちらほらと往きふ帆でもながめてゐよう
定本青猫 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
これら微妙の光景に旅の苦しみも打ち忘れてぼんやりと見惚みとれて居ると足元の湖辺の砂原に赤あるいは黄、白の水鳥が悠々とあちこちに声を放ってい、湖上には鴛鴦おしどりが浮んで居る。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
一 若き時は夫の親類友達下部しもべ等の若男わかきおとこには打解けて物語ものがたり近付ちかづくべからず。男女のへだてかたくすべし。如何なる用あり共、若男に文などかよわすべからず。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
私は、あまり、こうした所作事については存じませぬが、この恨み/\ては、男の気が知れないのを恨むのではなく、釣るしてある鐘に、恨みのある心をかよわせたものとして振りが付けてあるのだそうでございます。
京鹿子娘道成寺 (新字新仮名) / 酒井嘉七(著)
障子の外から、古賀と三枝とが声を掛けた。僕は二人と一しょに帰った。これが僕の二度目の吉原がよいであった。そして最後の吉原通である。ついでだから、ここに書き添えて置く。
ヰタ・セクスアリス (新字新仮名) / 森鴎外(著)
雪をいていた者は雪払ゆきかきめる、黄色い真綿帽子を冠った旅人の群は立止る、岩村田がよいの馬車の馬丁べっとう蓙掛ござがけの馬の手綱たづなを引留めて、身を横に後を振返って眺めておりました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
板橋がよひのがたくり馬車がつじを曲りかけてけたゝましくべるを鳴らしてゐた。
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
そんなら何故なぜお稽古に通ふの丈が面白いかといふと、奧さんはどこか向うの方に、ある到着點をこしらへて置いて、そこまでぶら/\と徃つて來ることを望むのであつて、奧さんの經驗では、お稽古がよひの外にこれを實現すべき適當の手段がないのである。
半日 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
手長といふは膳部の方より請取、かよひの方へ渡すを手長といふなり。
手長と足長:土蜘蛛研究 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
そこでおざる。待てば日和ひより。――かねて京都の将軍家からも、この信玄へ、しきりと御内書をかわされて、織田のうしろをかば、浅井、朝倉も同時に立つ、叡山、長嶋もともども手伝う、三河の家康ごときは一蹴いっしゅうして、はやはや京地まで上洛あれと――御催促も再三ではなかったが、いかようとも岐阜が難所――今川義元が二の舞はしたくないので、機を計っておざったが、その岐阜の手薄に乗じて、雷発らいはつじん、三遠尾濃の諸州を一走りに、都までのぼりゆく心底でおざる。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
処女子をとめごは 出でぬものか。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
作「へー、あの巨大でっけえ森のある明神さまの、彼処あすこに隠れているのかえ、人の往来おうれえもねえくれえとこだから定めて不自由だんべえ、彼処は生街道なまかいどうてえので、松戸へン抜けるに余程ちけえから、夏になると魚ア車に打積ぶッつんで少しは人も通るがなんだってあんな処に居るんだえ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
寄進の興行にも軒をならべ、余りのにぎにぎしさにさそわれまして、ふと、とある舞台をのぞきますと、見すぼらしい衣裳道具の女歌舞伎があの小野のづうが作とかいう源氏十二段、外の管絃の一場を
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
けれども幸に和蘭オランダ船は沈みもせずにとおったが、ソレがなか/\大騒ぎになって、世の中は益々ますます恐ろしい事になって来た。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
又私の妻も小娘のときには祖母おばあさんに連れられて榎本の家にいったことがあると云うので、少し往来の道筋がとおって居て全く知らぬ人でない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
そいでとゑえてきたツだもん、これまで……。
牛山ホテル(五場) (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
只今たゞいま水兵すいへいことばで、矢張やはりわたくしおもつたどうり、このうみ
たとえばその鬱勃としたものが、手軽に云えば髪形の上や服装の上などにけ口が出来できているでしょう。
新時代女性問答 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)