“通”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とお27.3%
かよ24.4%
つう14.6%
とほ13.1%
とおり7.7%
とほり3.6%
どおり1.5%
どほ1.4%
どお0.7%
どほり0.6%
カヨ0.6%
がよ0.6%
みち0.5%
かよい0.4%
とう0.3%
0.3%
ツー0.3%
0.2%
かよわ0.2%
がよい0.2%
がよひ0.2%
とおっ0.1%
ストリート0.1%
かよは0.1%
かよひ0.1%
かわ0.1%
0.1%
0.1%
づう0.1%
とゑえ0.1%
どう0.1%
0.1%
ひととお0.1%
0.1%
ツウ0.1%
トホ0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
乞食こじきは、きたならしいふうをして、だれもとおらない、日盛ひざかりごろを往来おうらいうえあるいていたのです。
長ぐつの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのときもうそろそろしらみかかってきた大空おおぞらの上を、ほととぎすが二声ふたこえ三声みこえいてとおって行きました。
(新字新仮名) / 楠山正雄(著)
しかし自分ののっぺりした絵と比べて見るとこのほうが比較にならぬほどいきいきしていてまっ黒な絵の具の底に熱い血がかよっていそうな気がした。
自画像 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
此処こヽから六条の本山ほんざんかよつて役僧やくそう首席しゆせきを勤めて居たが、亡くなつた道珍和上とも知合しりあひであつたし
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
結局は、長い訴訟になる……おばさまは賢夫人だし、離婚訴訟で、法律のつうになっていられるから、そのへんのことは、おわかりでしょうが、問題は
あなたも私も (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
これはなんとせしことれるやうな新紙幣あたらしきをばかり、其數そのかずおよそ二十もかさねてうへに一つう
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
二人ふたりづれ、苗賣なへうり一組ひとくみが、下六番町しもろくばんちやうとほつて、かど有馬家ありまけ黒塀くろべい
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
誠にどうも向うが見えませんからせまとほりへつて、拝観人はいくわんにんなかへでもむやうなことがあつて
牛車 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
成程、おっしゃりました名のとおり、あなた相の山までいらっしゃいましたが、この前方さきへおいでなさりましても、い宿はござりません。
伊勢之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
花袋かたい先生が近頃『女子文壇』で「女というものは男子からみると到底疑問である」と言われたのは御説おせつとおりであろうと存じますが
産屋物語 (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
いまの文藝春秋社ぶんげいしゆんじうしやまへ石垣いしがきと、とほりへだつた上六かみろくかどとにむか
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
とほりあるきながらもさうおもはれまいと微笑びせうしながらつたり、知人しりびとひでもすると、あをくなり
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
軒の柳、出窓の瞿麦なでしこ、お夏の柳屋は路地の角で、人形町どおりのとある裏町。端から端へ吹通す風は、目に見えぬ秋の音信おとずれである。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
兼太郎は返事に困って出もせぬ咳嗽せきにまぎらした。いつか酒屋の四つ角をまがって電車どおりへ出ようとする真直まっすぐな広い往来を歩いている。
雪解 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
おきな仕方しかたなしにひめ註文ちゆうもんどほりをつたへますと、みなあきれかへつていへりました。
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)
わたしはとうとうおもどほり、をとこいのちらずとも、をんなれること出來できたのです。
藪の中 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
あわてて箪笥たんす抽斗ひきだしをかけたしん七は、松江しょうこうのいいつけどおり、かたぱしから抽斗ひきだしはじめた。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
つまり最初さいしょからどおしのかみ、あなたがた自然霊しぜんれいというものなのです。
信一郎は、ともすれば後退あとじさりしさうな自分の決心に、頻りに拍車を与へながら、それでも最初の目的どほり、夫人と戦つて見ようと決心した。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
足を痛めて居る晶子の為に馬車を探しながらナシヨナルどほりを歩いてうちに目的のロオヤル博物館へ来て仕舞しまつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
カヨはせブミをおこすだけが、せめてものてだてゞ、其さへ無事に、姫の手に屆いて、見られてゐると言ふ、自信を持つ人は、一人としてなかつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
親は唯金を送つて呉れるにのみ必要な物だと思つてゐる。学校は下宿にばかりゐては胃が悪くなるから散歩の終点だと思つてカヨつてゐる。
その頃の生活 (新字旧仮名) / 中原中也(著)
空には今日も浮雲うきぐも四抹しまつ、五抹。そして流行着のマネキンを乗せたロンドンがよいの飛行機が悠長ゆうちょうに飛んで行く。
巴里の秋 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
茶屋の前から、道は、播州路ばんしゅうじへ向って、かなり急な坂である。銀山がよいの荷駄が往来を荒すので、雨天のひどい凸凹でこぼこがそのままに固まっている。
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
東雲しののめさわやかに、送つて来て別れる時、つと高くみちしるべの松明たいまつを挙げて、前途ゆくてを示して云つた。
貴婦人 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
その日、増上寺参詣さんけいを名として、大奥を出た将軍家の愛妾おみちの方の駕は、山内の休所で供の者を減らし、ほんのお忍び同様な二、三人で愛宕あたごの裏坂へ向って行った。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
女「おかよいをこれへ置きますから、若しも御用がございますなら仰しゃり付けて下さいまし、度々たび/\出ますでございますから」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
そしてそういう費用のすべては、耕吉の収入を当てに、「Gのかよい」といったような帳面をこしらえてつけておいた。
贋物 (新字新仮名) / 葛西善蔵(著)
櫻木海軍大佐さくらぎかいぐんたいさかね豫定よていしたとうりに、にもおどろ海底戰鬪艇かいていせんとうてい
わたくしはただどこまでも自分じぶん勝手かってとうした、一本気ぽんぎ女性じょせいだったにぎないのでございます。
処女子ヲトメゴは ぬものか。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
處女子ヲトメゴは 出でぬものか。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
文学において文壇をことわっているのに、絵や音楽やのツーに追随する必要もない。
お金があると買うものって大体自分の体のまわり、家の中のもの、とはじまるのが通例と見えるのね、鶴さんどこかツーな店の帽子のお初をちょいと頭にのせ、稲ちゃんに阿波屋の見事な草履買ってやって、時計買ってやって、なかなかいい正月というわけの顔つきでした。
これら微妙の光景に旅の苦しみも打ち忘れてぼんやりと見惚みとれて居ると足元の湖辺の砂原に赤あるいは黄、白の水鳥が悠々とあちこちに声を放ってい、湖上には鴛鴦おしどりが浮んで居る。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
くびなし船のちらほらと往きふ帆でもながめてゐよう
定本青猫:01 定本青猫 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
一 若き時は夫の親類友達下部しもべ等の若男わかきおとこには打解けて物語ものがたり近付ちかづくべからず。男女のへだてかたくすべし。如何なる用あり共、若男に文などかよわすべからず。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
私は、あまり、こうした所作事については存じませぬが、この恨み/\ては、男の気が知れないのを恨むのではなく、釣るしてある鐘に、恨みのある心をかよわせたものとして振りが付けてあるのだそうでございます。
京鹿子娘道成寺 (新字新仮名) / 酒井嘉七(著)
障子の外から、古賀と三枝とが声を掛けた。僕は二人と一しょに帰った。これが僕の二度目の吉原がよいであった。そして最後の吉原通である。ついでだから、ここに書き添えて置く。
ヰタ・セクスアリス (新字新仮名) / 森鴎外(著)
雪をいていた者は雪払ゆきかきめる、黄色い真綿帽子を冠った旅人の群は立止る、岩村田がよいの馬車の馬丁べっとう蓙掛ござがけの馬の手綱たづなを引留めて、身を横に後を振返って眺めておりました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
板橋がよひのがたくり馬車がつじを曲りかけてけたゝましくべるを鳴らしてゐた。
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
そんなら何故なぜお稽古に通ふの丈が面白いかといふと、奧さんはどこか向うの方に、ある到着點をこしらへて置いて、そこまでぶら/\と徃つて來ることを望むのであつて、奧さんの經驗では、お稽古がよひの外にこれを實現すべき適當の手段がないのである。
半日 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
けれども幸に和蘭オランダ船は沈みもせずにとおったが、ソレがなか/\大騒ぎになって、世の中は益々ますます恐ろしい事になって来た。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
又私の妻も小娘のときには祖母おばあさんに連れられて榎本の家にいったことがあると云うので、少し往来の道筋がとおって居て全く知らぬ人でない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
シェイクスピアの生れた家というのは、町の北寄りのヘンリストリートに立つ木造の二階家で、ウォシントン・アーヴィングは、小さなみすぼらしい漆喰しっくい塗の木造の建物で、いかにも天才の巣ごもりの場所らしく
シェイクスピアの郷里 (新字新仮名) / 野上豊一郎(著)
その時はすでに父も母も死んで、ヘンリストリートの家には伯母の家族が住まっていたが、シェイクスピアは町の目抜の通、礼拝堂通チャペルストリートから礼拝堂小路チャペルレインへかけての角屋敷で、以前にサー・ヒュー・クロプトンといってロンドン市長を勤めたことのある人の屋敷を六十ポンドで買い取っていた。
シェイクスピアの郷里 (新字新仮名) / 野上豊一郎(著)
こゝに或村あるむらの娘、れいの御はたやにありて心をすまし、おはたをおりてたりしに、かたはらまどをほと/\とおとなふものあり、心にそれとおぼへあれば立よりてひらき見るに、はたして心をかよはす男也。
手長といふは膳部の方より請取、かよひの方へ渡すを手長といふなり。
手長と足長:土蜘蛛研究 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
そこでおざる。待てば日和ひより。——かねて京都の将軍家からも、この信玄へ、しきりと御内書をかわされて、織田のうしろをかば、浅井、朝倉も同時に立つ、叡山、長嶋もともども手伝う、三河の家康ごときは一蹴いっしゅうして、はやはや京地まで上洛あれと——御催促も再三ではなかったが、いかようとも岐阜が難所——今川義元が二の舞はしたくないので、機を計っておざったが、その岐阜の手薄に乗じて、雷発らいはつじん、三遠尾濃の諸州を一走りに、都までのぼりゆく心底でおざる。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
処女子をとめごは 出でぬものか。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
作「へー、あの巨大でっけえ森のある明神さまの、彼処あすこに隠れているのかえ、人の往来おうれえもねえくれえとこだから定めて不自由だんべえ、彼処は生街道なまかいどうてえので、松戸へン抜けるに余程ちけえから、夏になると魚ア車に打積ぶッつんで少しは人も通るがなんだってあんな処に居るんだえ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
寄進の興行にも軒をならべ、余りのにぎにぎしさにさそわれまして、ふと、とある舞台をのぞきますと、見すぼらしい衣裳道具の女歌舞伎があの小野のづうが作とかいう源氏十二段、外の管絃の一場を
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
そいでとゑえてきたツだもん、これまで……。
牛山ホテル(五場) (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
只今たゞいま水兵すいへいことばで、矢張やはりわたくしおもつたどうり、このうみ
たとえばその鬱勃としたものが、手軽に云えば髪形の上や服装の上などにけ口が出来できているでしょう。
新時代女性問答 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
そして、店先みせさきって、なるほど、たくさんいろいろな仏像ぶつぞうや、彫刻ちょうこくがあるものだと、一ひととおかざられてあるものにとおしたのです。
天下一品 (新字新仮名) / 小川未明(著)
二十九日、信濃小県シナノチヒサガタ国分寺ヲグルニ、既ニ将門、千曲川ヲタイシテ待チ、前後ヲ合囲ス。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
むしろ、キユウスレバツウズ——としていた。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
だが、考へると、やはり水溜りだつたので、河童の通ひ路はトホつてゐたのである。
河童の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)