“通帳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かよいちょう50.0%
かよひちやう18.8%
かよひ12.5%
かよい12.5%
おちやうめん6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三四郎はまた隠袋かくしへ手を入れた。銀行の通帳かよいちょうと印形を出して、女に渡した。金は帳面の間にはさんでおいたはずである。しかるに女が
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
……豆府屋とうふや通帳かよひちやうのあるのは、おそらく松本まつもといへばかりだらうとつたものである。いまのながしもよく退治たいぢる。
湯どうふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
私はその折ひとに貸す程の金を持合せてゐなかつたし、それに折角質屋の通帳かよひがあるとにらむで来た小説家にもそれでは済まなかつた。
通帳かよいで取込んでかりが山のごとし、月末にどしどし詰懸けられると、なんぼむこうが平民でも、華族じゃからって払わぬわけにはかぬ。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
少年行せうねんかうまへがきがあつたとおもふ……こゝに拜借はいしやくをしたのは、紅葉先生こうえふせんせい俳句はいくである。ところが、そのつれてとある春着はるぎがおなじく先生せんせい通帳おちやうめん拜借はいしやくによつて出來できたのだからめうで、そこがはなしである。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)