“近付”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちかづき44.4%
ちかづ27.8%
ちかづく11.1%
ちかづけ11.1%
つかづ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
美禰子は此夏自分の親戚が入院してゐた時近付ちかづきになつた看護婦をたづねればたづねるのだが、これは必要でも何でもないのださうだ。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
大きな雁首がんくびゆびおさへて、二吹許ふたふきばかり濃いけむりひげなかからしたが、やがて又丸い脊中せなかを向けて近付ちかづいた。勝手な所を自由に塗つてゐる。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
一 若き時は夫の親類友達下部しもべ等の若男わかきおとこには打解けて物語ものがたり近付ちかづくべからず。男女のへだてかたくすべし。如何なる用あり共、若男に文などかよわすべからず。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
近付ちかづけ主税之助は彌々いよ/\惡心増長ぞうちやうして藤五郎の命は此節に至りて實に風前の燈火ともしびよりもなほあやふけれども只腰元こしもとのお島一人ひそかに是をいたはり漸々と命を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「おや何かしらん」とあやしみつつ漸々ようようにそのわき近付つかづいて見ると、岩の上に若い女が俯向うつむいている、これはと思って横顔を差覘さしのぞくと、再度ふたたび喫驚びっくりした。
テレパシー (新字新仮名) / 水野葉舟(著)