“ちかづ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
91.8%
近付5.2%
接近2.1%
懇意1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
思起すと、私はもう一足も其の方へちかづくのに堪へぬやうな氣がして、にぐるが如く東照宮の石段をのぼつて、杉の木立の中に迷ひ入つた。
歓楽 (旧字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)
いづれもうれしさうにして、ふね近付ちかづいてるのを、退けるやうにして、天滿與力てんまよりききにふねへ、雪駄せつたあしまたんだ。途端とたん玄竹げんちくはいつにないらいのやうに高聲たかごゑで、叱咜したした。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
沖田さんに隠匿かくまわれ、そいつを縁に沖田さんへ接近ちかづいたのも、お前と最初からの相談ずく、そこ迄二人で仕組んで来たものを、今になってお前さんに沖田さんを殺され、功を奪われたんじゃア
甲州鎮撫隊 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
偶然——そういう事情の中に懇意ちかづきとなったので、数右衛門は、老人にも愛されるし、お千賀にも、いつも笑顔で迎えられた。
濞かみ浪人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)