“懇意”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こんい95.5%
ちかづき1.8%
こころやすく0.9%
ちかづ0.9%
ねんごろ0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おきに出ると、船は少し揺れてきましたが、太郎は元気でした。松本さんが船長と懇意こんいなので、船の中をあちこち見せてもらいました。
金の目銀の目 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
わし懇意ちかづきだからお前様のうち此処こゝかえと何気なしに聞くと、其の男が言っては悪いというように眼附をしましたっけ
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
臨終いまわきわに、兼てより懇意こころやすくせし、裏の牧場まきばに飼はれたる、牡丹ぼたんといふ牝牛めうしをば、わが枕ひよせ。苦しき息をほっ
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
偶然——そういう事情の中に懇意ちかづきとなったので、数右衛門は、老人にも愛されるし、お千賀にも、いつも笑顔で迎えられた。
濞かみ浪人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
どうやら懇意ねんごろになったらしいと、狭い村のことではあり、すぐに評判が立ってしまった。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)