“吻”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ほっ38.4%
27.4%
ほつ17.1%
くち6.2%
3.4%
くちばし1.4%
くちびる1.4%
くちさき0.7%
くちづ0.7%
0.7%
(他:4)2.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“吻”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語3.1%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行2.3%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
ほっと一息つく間もない、吹煽ふきあおらるる北海の荒浪が、どーん、どーんと、ただ一処ひとところのごとく打上げる。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さすがに甚太郎もほっとした。身を屈め手を延ばし二つの死骸へ触って見た。一人は咽喉を貫かれ、一人は胸板を突き通されている。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
聞いた刹那に彼は、ツとしたのである……ヒロソフアとNが云つたのに無性な羞恥と反感を覚えて顔を赤くしたのであつた。
山を越えて (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
初めて煙草たばこに火をつけるものもあれば、耳語を交わすものもあり、何かしらっとした空気が座には感じられました。が、
棚田裁判長の怪死 (新字新仮名) / 橘外男(著)
やつと暫くして代議士は議事堂カピトルへの通り路に見窄みすぼらしい小さな教会がある事を思ひ出して、ほつと息をついた。
「も一ツ」と今度は徳二郎がついでやつたのを女は又もや一呼吸ひといきに飮み干して月にむかつて酒氣をほつと吐いた。
少年の悲哀 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
マラリア、デング熱の病原蚊、睡眠病の蠅、毒蚋、ナイフのようなくちの大馬蠅の Tufwaoチュファ ああ、その大集雲!
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
彼等自ら其天地を劃り、自ら其党派をてゝ曰く、真美は唯我党のみ知れり、純文学は唯我党のみあづかれり、門外漢をしてくちを揷ましむるなかれと。
詩人論 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
客等きやくら立去たちさつてからも、かれ一人ひとり少時しばらく惡體あくたいいてゐる。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
客等きゃくら立去たちさってからも、かれ一人ひとりでまだしばらく悪体あくたいいている。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
親仁おやじつらは朱をそそいで、そのくちばしたこのごとく、魚のひれ萌黄もえぎに光った。
古狢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「さ、其のことである」と、剛造はくちばしれぬ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
また蝶は昆虫類の中の鱗翅類に属しそのくちびるは左右の小顎が延びてできたものであると承知しても、菜の花に遊ぶ蝶を見て愉快に思う情はそのために毫も変らぬ。
神は少女を洗ひ終りて少女の額にくちびるを當てぬ。
花枕 (旧字旧仮名) / 正岡子規(著)
唯一の武器とするくちさきを使おうとするとあまりに窮屈な自分の家はからだを曲げる事を許さない。
簔虫と蜘蛛 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
彼らは形を抱きその厚みにくちづけをした。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
何ぞさんた、くるすをひて、ひとへにおらつしよを唱へざる。
南蛮寺門前 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
文三はホッと吐息をついて、顧みて我家わがいえの中庭を瞰下みおろせば、所狭ところせきまで植駢うえならべた艸花くさばな立樹たちきなぞが
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
せめて一と目でも見てやって頂き度いと、再三お願いしましたが、旦那様は無情にもそんな覚えはない、と、一言のもとにねつけておしまいになり、可愛いい松吉の顔を見て下さらないばかりか、最後には脅迫だとて、花の父を警官の手にお渡しになりました。
美人鷹匠 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
そして又幾針もせぬうちにつと手を休めて、膝もとに寝んでゐる多次郎の蒲団を掛け直したりした。
竹藪の家 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
ほツといふいきいた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)