“くち”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:クチ
語句割合
60.4%
19.2%
4.2%
2.9%
2.0%
口腔1.7%
1.3%
1.3%
1.0%
職業0.4%
紅唇0.3%
0.3%
糊口0.3%
言葉0.3%
0.3%
口実0.3%
疵口0.3%
開口0.3%
駆馳0.3%
就職0.1%
0.1%
傭口0.1%
充満0.1%
口栓0.1%
口脣0.1%
口輪0.1%
口邊0.1%
吸口0.1%
0.1%
弁舌0.1%
0.1%
歯形0.1%
河口0.1%
秘密0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
雇口0.1%
0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蜘蛛はただどんな商人が、新聞紙に広告してゐないかをよく見定めておいて、その店のに網を張らうとしてゐたに過ぎません。
如何あらんと、事の成行きを、息つまらせて見ていた側臣たちの眼は、期せずして、信長の顔いろとそのもとにあつめられていた。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『無い筈はないでせう。此辺では、戸籍上の名とで呼ぶ名と違ふのがありますよ。』と、健はを容れた。そして老女
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
鷲郎は黒衣が首級を咬ひ断離り、血祭よしと喜びて、これをげつつ、なほ奥深く辿り行くに。忽ち路まり山えて、進むべき岨道だになし。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
誰かのから、亡君という一語が洩れると、一同は、急にさきがつまって来て、眼がしらにのようなものがった。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
現に、口腔の中に残っている果肉の噛滓からも、多量の物が発見されているし、何より不思議な事には、それが、最初口に入れた一房にあったのだ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
彼等にこれを石盤きつけんとしたに、白兎れて、『不必要御座います、陛下よ、もなく』としく、めてげました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
彼等自ら其天地を劃り、自ら其党派をてゝ曰く、真美は唯我党のみ知れり、純文学は唯我党のみかれり、門外漢をしてを揷ましむるなかれと。
詩人論 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
重なり合い折れている雑草の上をすんだ空気が、飄々と流れ、彷徨うのを鈍い目で追跡し、ヤッと手を伸ばせば、その朽草の下の、月の破片
自殺 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
何とか先に手紙でも來れや、職業の方だつて見付けるに都合がんだ。昨日は實際僕喫驚したぜ。何にも知らずに會社から歸つて見ると後藤の肇さんが來てるといふ。
漂泊 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
源吉は、しっとりとした重みを胸に受け、彼女の血にれた紅唇に、吸い寄せられた時、彼の脳の何処を捜しても「轢殺の苦」なぞは、まるでなかった。
鉄路 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
あの粟餅のふかしだの、白玉焼の餡子のはみ出した処なんざ、今思出しても、が垂れる。小僧、立つな立つな見ていて腹はくならない、と言われた事さえあるんだから。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そなたが、笛を吹いて糊口すぎをいたしておるというので思いついたことだが、或は、そうした折ゆえ、大殿のよいお慰みになろうか知れぬ。どうだな、来てくれまいか
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
むかしわれをもぎける蟋蟀が夢に來りぬ人の言葉きゝて
和歌でない歌 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
森「だか腹がいって」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
目送、越後には美人多しと人の口実にいふもうべなり、是無他なし、水によるゆゑなり。
せめて疵口悉皆密着くまで沈静て居て下され、と只管とゞめ宥め慰め、脱ぎしをとつてすれば、余計な世話を焼かずとよし、腹掛着せい、これは要らぬ、と利く右の手にて撥ね退くる。
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「君、君、何なんだよ。もう開口へ出るまでの、水がないんだ」
人外魔境:10 地軸二万哩 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
作者はこの場合「門やしまりて」の一語によって、門がしまっているということだけでなく、主の不在であることをも現している。「九日駆馳シテ一日閑ナリ。尋ネテ又空シク。 ...
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
ありそうな口吻で、そこの馬具師も安うけあいしたが、就職はなかなかかかって来ない。——そのうちに冬も十二月、ふところの金も半分になっていた。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
どうやら赤壁八十馬は乗り気になっているらしい。又八は、その就職へありつきたいことは山々だが、佐々木小次郎であると他人の名を借用してしまったことが、どうもまずい。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「俺はいいよ。俺はなにも今日を頼まなくつてもいいんだよ。でも、僕としては挨拶にだけは行きたいけど——義理だからね」
竹藪の家 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
心の中ではどうぞ駄夫さんにいいが見附かる様にと、どんなに毎日気を揉んでゐるか知れないんだよ。
竹藪の家 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
『そうそう、番町の或る御大身の御隠居でございますが、そこならば、都合に依っては、二十両や三十両のお支度金は出して下さるかも知れませんな。如何でございますか、そんな傭口へ、ひとつ、お見得なすって御覧なすっては』
死んだ千鳥 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
実をいふと、人間といふものは胃の腑が充満くならないと、滅多にの事まで喜ばうとしないものだ。皆は蛙のやうに膨らまつた腹を抱へて、栃木の前途を祝福した。
三升樽の口栓の抜けないのを、横さまに拳で擲つてゐた。
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
そして、手紙を持っている右の手は、静かに静かに膝の上へ垂れて行った。一方、彼女はその左の手を、胸をひき裂くかと思われる、頑強な咳を鎮めようとして、口脣のところへ持ってゆくのだった。
初雪 (新字新仮名) / ギ・ド・モーパッサン(著)
「では何で、わしの駒の口輪などって、いて来るか」
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
番頭九八郎の皺の中に落んだ口邊には、ほのかな冷笑が浮ぶのを、平次は見のがしませんでした。
金の吸口で、烏金で張った煙管で、ちょっと歯を染めなさったように見えます。懐紙をな、にあててを、おも長に御覧なすって
眉かくしの霊 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あれの、少し乾いた唇でなぶるうち——どうせ亭主にうしろ向きに、今もめられた時に出した舌だ——すぼめ口に吸って、濡々とした。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
茶呑咄しに残したる。炭売多助が一代記を。拙作ながら枝炭の。枝葉を脱稿しも、原来落語なるをて。小説稗史比較なば。所謂雪と炭俵。弁舌は飾れど実の薄かるも。
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
風呂敷を解いて小さい徳利を取出して、の堅いのを抜きまして、首を横にしてタラ/\/\と彼是れ茶椀に半分程入れて
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
私は男の腕に女狼のような歯形を当てた。
放浪記(初出) (新字新仮名) / 林芙美子(著)
彼今翼をかの河口に向く、そはアケロンテのにくだらざるものかしこに集まる習ひなればなり。 一〇三—一〇五
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
よほど秘密口禁っとると見えて、イクラ上手に探りを入れても丁稚、飯炊女に到るまで、眼のを白うするばっかりで、内輪の事と言うたら一口も喋舌り腐らん
貴方は一度いたらいつまででも話しつづける方なんでしょうねえ。
千世子(二) (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
……好いがあれば、明日でもかねばならぬ。……同じ歳だって、女の三十四では今の内早く何うかせねば拾ってくれ手が無くなる。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
対向いの、可なり年配のその先生さえく見えるくらい、老実な
朱日記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「まったく経験がないんです、勤人なんてものは、落魄れると実に困りものだなあ。なかなか二度とは雇口がないし、家族はみんなあんなだし……」
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
肉親の愛情、その対手が何者であるかも目には止めないで、帯のあいに手をやるが早いか、キラリと抜いたのを袖裏へ逆手に隠して
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)