“職業”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょうばい25.4%
しごと25.4%
しょくぎょう15.5%
しよくげふ9.9%
しやうばい8.5%
くち4.2%
しょうべい1.4%
しょうべえ1.4%
しよくぎやう1.4%
しよくげう1.4%
なりはひ1.4%
なりわい1.4%
クウルチザンヌ1.4%
トレイド1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
職業しょうばいなら、何もおかしいこと無いじゃない? 食って行くためなら、どんなことだって、しなくちゃならない時世なんだもの。」
街底の熔鉱炉 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
キャラコさんは、ここから御殿場ごてんばのほうへくだり、茜さんは、仙石原せんごくばらのほうへおりて、それから東京へ職業しごとをさがしに行くのである。
キャラコさん:03 蘆と木笛 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
むらに、なんの職業しょくぎょうということもきまらずに、おくっているりこうものがありました。むら人々ひとびとは、そのひとをりこうものといっていました。
天下一品 (新字新仮名) / 小川未明(著)
鍛冶かぢとき仕事しごとつかへてたが、それでもういふ職業しよくげふくべからざる道具だうぐといふと何處どこでもさういふれいすみやかこしらへてくれた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
職業しやうばいではありません。職業しやうばいではとても殺生は出来ません。料理は芸の一つで、芸には工夫とそれに附物つきものたのしみといふものがありますからね。」
無論これは方々に職業くちを求めて求め兼ねた末の事であるが、或日曜日の事、不図思付いて木下主筆を其自宅に訪問した。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
お前もずいぶん、女子供を買って来て危ねえ芸当をさせて銭をもうける職業しょうべいに似合わねえ、あのくらいの仕置しおきが見ていられねえでどうする。
いかに虎列剌がこの節の流行物はやりものでも、吐瀉下痢はきくだして息をひきとれば、これも虎列剌ですはひどかろう。いってえ、おめえらの職業しょうべえはなんだ。……おい、よく聞け。
顎十郎捕物帳:05 ねずみ (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
野蠻未開やばんみかいの社會に於ては分業盛に行はれず、大工、土方の如き固り獨立どくりつして存す可き職業しよくぎやうにあらず。此故に住居新築じうきよしんちくの擧有れば隣人りんじんあひたすけて土木の事にしたかふを常とす。コロボックルも亦然りしならん。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
にん居縮ゐすくんで乞食こじきのやうな活計くらしをするも、あまめたことではし、なんなりとくちつけて、いまうちからこゝろがけすこしおかねになる職業しよくげうとりかへずば、行々ゆく/\まへがたのふりかたは
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
みじめなるエレン夫人が職業なりはひのミシンの針にしみる雨かな
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
仕立屋したてや芋屋駄菓子屋だがしや挑灯屋ちょうちんやなぞ昔ながらの職業なりわいにその日の暮しを立てているうちばかりである。
職業クウルチザンヌ、一。——俳優、二——。以上の内、未婚の婦人は二人。……ガイタンヌ・ド・グウマンヴィルさん、スュジイ・リセット嬢。
墓地展望亭 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
職業トレイドによって何時の間にか集団して、それが又其の町の専門とも特徴ともなるのが、亜米利加の地方都市の一傾向なのだが、その方面から観ると、オウオソは、四囲に欝蒼たる森林を控えて
双面獣 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)