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ふりがな文庫
“
職業
(
しごと
)” の例文
キャラコさんは、ここから
御殿場
(
ごてんば
)
のほうへくだり、茜さんは、
仙石原
(
せんごくばら
)
のほうへおりて、それから東京へ
職業
(
しごと
)
をさがしに行くのである。
キャラコさん:03 蘆と木笛
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
「だから僕も田舎を
辞
(
や
)
めて来たような訳さ。それに、まあ差当りこれという
職業
(
しごと
)
も無いが、その内にはどうかなるだろうと思って——」
並木
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
馬乗
(
うまのり
)
の上手な者が
馬丁
(
べつたう
)
になり、女の手を握る事の好きな男が医者になるやうに、すべての芸能は、その人に
職業
(
しごと
)
を与へて呉れるものだ。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
職業
(
しごと
)
を
粗略
(
おろそか
)
にするは大の嫌ひ、今若し汝の顔でも見たらば又例の青筋を立つるに定つて居るを知らぬでもあるまいに
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
「どうして突然こんな話をはじめたか、あなたは変に思われるでしょうが、実はこの事件が
抑
(
そもそも
)
私をこんな
職業
(
しごと
)
に導いた動機だと云ってもいいのですよ」
消えた霊媒女
(新字新仮名)
/
大倉燁子
(著)
▼ もっと見る
『又、叱られたんでしょう。ここが、
怺
(
こら
)
えどころですよ。
何
(
ど
)
んな
職業
(
しごと
)
だって、修業の道は辛いものと極っています』
山浦清麿
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
もうその
職業
(
しごと
)
にかえれなくなったことを悲観しているらしいので、私は思わず同情していった。
十時五十分の急行
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
今度はまた信吾の勧めで一夏を友の家に過す積りの
定
(
きま
)
つた
職業
(
しごと
)
とてもない、
暢気
(
のんき
)
な身上なのだ。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
三月の間というもの、
職業
(
しごと
)
を職業をと、朝に出ては夜になって帰って来た。当然自分の負わなければならない経済上の責任を妻に負わして置いて、他に勝手な自分の生活を
拓
(
ひら
)
いているのだ。
接吻を盗む女の話
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
(自分は根本行輔の口からこの物語を聞いて居るので)昼間の
職業
(
しごと
)
を終つて夕飯を済すと、いつも其処に行つて、娘の子の話やら、喧嘩の話やら、
賭博
(
ばくち
)
の話やら、いろ/\くだらぬ話を為て
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
だつて
職業
(
しごと
)
はどうなンの?
ランボオ詩集
(新字旧仮名)
/
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー
(著)
若い漁師はそれを聞いて、この人たちは詩を作ることを、魚を獲ることと同じように、立派な
職業
(
しごと
)
だと考えているらしい。
艸木虫魚
(新字新仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「あなたがこういうお
職業
(
しごと
)
をしていらっしゃるという事を承わっていましたので、実は急にお力を拝借したいと思って突然御都合も承わらずに伺いまして——」
情鬼
(新字新仮名)
/
大倉燁子
(著)
遊ぶはよけれど
職業
(
しごと
)
の間を欠いて
母親
(
おふくろ
)
に心配さするようでは、男振りが悪いではないか清吉
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「明日は日曜だから。どう? あなたの
職業
(
しごと
)
の方は。やっぱり駄目?」
接吻を盗む女の話
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
午餐
(
おひる
)
が濟んで、二人がまだお吉と共に勝手にゐたうちに、二人の奉公口を世話してくれたといふ、源助と
職業
(
しごと
)
仲間の男が來て、
先樣
(
さきさま
)
では一日も早くといふから、今日中に
遣
(
や
)
る事にしたら
怎
(
どう
)
だと言つた。
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
ところが今では女の好みも大分移り変つて、聟選みをするには、成るべく男の
職業
(
しごと
)
が忙しいのを好くといふ事だ。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
遊ぶはよけれど
職業
(
しごと
)
の
間
(
ま
)
を欠いて
母親
(
おふくろ
)
に心配さするやうでは、男振が悪いではないか清吉
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
午餐
(
ひるめし
)
が済んで、二人がまだお吉と共に勝手にゐたうちに、二人の奉公口を世話してくれたといふ、源助と
職業
(
しごと
)
仲間の男が来て、先様では一日も早くといふから、今日中に遣る事にしたら
怎
(
どう
)
だと言つた。
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「え、新聞記者だつて……」女の母親は飛び上るばかり
吃驚
(
びつくり
)
した。「新聞記者のやうな、そんな忙しい
職業
(
しごと
)
を
仕
(
し
)
てる男に、
宅
(
うち
)
の娘は添はせたくないものですね。」
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
ベンヂヤミン・フランクリンが
女房
(
かない
)
を迎へようとした時、その女の母親は聟がねフランクリンの
職業
(
しごと
)
は何かと訊いて寄こした。フランクリンは幾らか自慢のつもりで
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
少
(
わか
)
い時には誰しも自分の身の方向に迷ふものだが、アメリカのある少年が、自分にはどんな
職業
(
しごと
)
が向いてるか知らと、色々思案の末がよくある
慣
(
なら
)
ひで人相見のとこに出かけて往つた事があつた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“職業”の解説
職業(しょくぎょう、en: 主にoccupation、他にprofessionやvocationなど)は、生計を維持するために、人が日々従事する仕事。社会的分業の成立している社会において生活を営む人々が、それにつくことによって、その才能と境遇に応じた社会的役割を分担し、これを継続的に遂行し実現しつつ、その代償として収入を得て生活に必要な品々を獲得する、継続的な活動様式。とも。短くとも。
(出典:Wikipedia)
職
常用漢字
小5
部首:⽿
18画
業
常用漢字
小3
部首:⽊
13画
“職業”で始まる語句
職業組合
職業組合員
職業人
職業女
職業替
職業柄
職業等
職業女性
職業婦人
職業意識