“怺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こら99.5%
たま0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こらへると足が折れると直覚したので、出来るだけ静かにぢり/\と後へ倒れた。足は素足であつた。石は膝の骨まで食ひこんでゐた。
戦争と一人の女 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
刻一刻にこらへ性がなくなつて、なん度となく戸外おもてへ出ては木立の影が少しでも長くならないかと、そればかり眺め眺めしたものぢや。
……僕は苦しくつてたまらなくなると何時でも田舎に逃出すんです。今度も然うです、畢竟つまり、僕自身にもまだロマンチツクが沢山うんと残つてます。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
モウ心配で心配でたまらなくなつて、今もそつと吉野の室に行つて、その帰りの遅きを何の為かと話してゐた所。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)