“粗略”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そりゃく42.9%
そりやく28.6%
おろそか14.3%
そまつ7.1%
ぞんざい7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そう粗略そりゃくにもできないので、城下の一寺を当分の客舎にあて、ていよくもてなしてはいるものの、一日も早く、この地を退去あるように祈っているふうだった。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
以て御内意伺ひし處上樣うへさまには御覺悟有せらるゝとの仰なり隨分粗略そりやくなく御取計ひ有べく候なほ御機嫌ごきげん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
職業を粗略おろそかにするは大の嫌い、今もし汝の顔でも見たらばまた例の青筋を立つるにまって居るを知らぬでもあるまいに
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
なぜ? なぜもあッもンか。さいの肩ばッかい持って親のいう事は聞かんやつ、不孝者じゃなッか。親が育てたからだを粗略そまつにして、御先祖代々の家を
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
続いてドンドン粗略ぞんざいに下りたのは、名を主税ちからという、当家、早瀬の主人で、直ぐに玄関に声が聞える。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)