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粗略
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そりゃく
ふりがな文庫
“
粗略
(
そりゃく
)” の例文
そう
粗略
(
そりゃく
)
にもできないので、城下の一寺を当分の客舎にあて、
態
(
てい
)
よくもてなしてはいるものの、一日も早く、この地を退去あるように祈っているふうだった。
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
門番の足軽は
権柄
(
けんぺい
)
を作ったり、また
粗略
(
そりゃく
)
にも扱わないように見せたりして、一人が
廓
(
くるわ
)
の中へ入って行きました。その間、お君は門番の控所で待たせられていました。
大菩薩峠:12 伯耆の安綱の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
彼はその必要品を
粗略
(
そりゃく
)
にするほど、東洋
豪傑風
(
ごうけつふう
)
の美点も
悪癖
(
あくへき
)
も受けていない。今の流行語でいうと、彼は西国立志編の感化を受けただけにすこぶるハイカラ的である。
非凡なる凡人
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
だが、はっきりそうわかってみれば、思う女の生みの
母御
(
ははご
)
なら、この源十郎にとっても義理ある母だ。こりゃ
粗略
(
そりゃく
)
には扱われぬ。知らぬこととは言い
条
(
じょう
)
、いままでの非礼の段々
平
(
ひら
)
におゆるしありたい
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
世の中がおもしろくねえんで、グレた真似をしていますが、三蔵だって、
日置大炊
(
へきおおい
)
のせがれです。旧主のおひい様におたのみをうけて、
粗略
(
そりゃく
)
にゃいたしません。
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
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それに以前の旧縁もあるので、藤吉郎も
粗略
(
そりゃく
)
には扱わなかった。
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「はい。
粗略
(
そりゃく
)
なきよう今夕より諸事準備いたしおきまする」
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“粗略”の意味
《名詞》
粗略(そりゃく)
疎かなこと。また、そのようなさま。なげやり。ぞんざい。
(出典:Wiktionary)
粗
常用漢字
中学
部首:⽶
11画
略
常用漢字
小5
部首:⽥
11画
“粗”で始まる語句
粗
粗忽
粗末
粗相
粗朶
粗笨
粗雑
粗漏
粗野
粗暴