“粗野”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そや72.7%
がさつ9.1%
ぞんざい9.1%
ゴシック9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たしかに、胡俗こぞく粗野そやな正直さのほうが、美名の影に隠れた漢人の陰険さよりはるかに好ましい場合がしばしばあると思った。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
けれども果断に違なかった。彼女はどうしても彼を粗野がさつとか乱暴とかいう言葉で評する気にならなかった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
世のなかへ出た当時の、粗野ぞんざいな口のき方や、調子はずれの挙動が、大分れて来た。くしだの半襟はんえりだの下駄などの好みにも、下町の堅気の家の神さんに見るような渋みが加わって来た。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
粗野ゴシックな、あるい浪漫的ロマンチックなものになってしまったかも知れない。