“ぞんざい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
粗雑36.0%
存在20.0%
粗末8.0%
疎漏4.0%
疎雜4.0%
粗匇4.0%
粗率4.0%
粗略4.0%
粗野4.0%
粗雜4.0%
(他:2)8.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
真実ほんとうに私ほど苦労したものはありませんよ。」と、お増は粗雑ぞんざいな障子の張り方をしながら、自分のことばかり語った。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
粗雑ぞんざいに廊下へ上る。先生に従うて、浮かぬ顔の主税と入違いに、綱次は、あとの戸を閉めながら、
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「それについて、あなたに伺おうと思って上がったんですがね」と鼻子は主人の方を見て急に存在ぞんざいな言葉に返る。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
御米はこの存在ぞんざいな言葉を聞いてそのままうちへ帰ったが、心の中では、はたして道具屋が来るか来ないかはなはだ疑わしく思った。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
とこには刷毛はけでがしがしと粗末ぞんざいに書いたような山水さんすいじくがかかっていた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
坊主頭の船頭は、粗末ぞんざいな言葉で、たこを捕るんだと答えた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
彼手柄顔に「旦那が疎漏ぞんざいにお繋ぎ成さった者だから、放れて飛び出しましたのを私が追い掛けてヤッと此の通り捕えて来ました」何を云うのだ自分で繋ぎを解いて乗り廻したに違いない、爾して例の通り褒美の欲しさに此の様な事を云うのだと、余は深く疑がったけれど、其のまま小銀貨を投げ与えて其の馬を受け取った
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
申譯まをしわけがございません。おさむいので、すみをどつさりおまをしあげたものですから、先生樣せんせいさまはおかへりがけに、もう一度いちどよくけなよ、とたしか御注意ごちういあそばしたのでございますものを、ついわたくし疎雜ぞんざいで。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
富「いやさ、お顔を見てはなりませんよ、かしらあげろと仰しゃった時に始めて首を上げて、殿様のお顔をしげ/″\見るのだが、粗匇ぞんざいにしてはなりませんよ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
やッと放免されて、暗黒くらやみを手探りで長四畳へ帰って来ると、下女が薄暗い豆ランプを持って来て、お前さん床をったら忘れずに消すのですよと、朋輩にでも言うように、粗率ぞんざいに言置いて行って了った。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
続いてドンドン粗略ぞんざいに下りたのは、名を主税ちからという、当家、早瀬の主人で、直ぐに玄関に声が聞える。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
世のなかへ出た当時の、粗野ぞんざいな口のき方や、調子はずれの挙動が、大分れて来た。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
おぼかたはいけ粗雜ぞんざいだが、料理れうりはいづれも念入ねんいりで、分量ぶんりやう鷹揚おうやうで、いさゝかもあたじけなくないところうれしい。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
かしらですらこれだから、ひらの坑夫は無論そう野卑ぞんざいじゃあるまいと思い込んでいた。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
又今年の夏一夕いっせきの情話に、我からへだての関を取除とりのけ、乙な眼遣めづかいをし麁匆ぞんざいな言葉を遣って
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)