“退避”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たじろ40.0%
たじ20.0%
ひる20.0%
たいひ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その勢いで広い階子段はしごだんを、案内に応じて、すとんすとんと景気よく登って行った。が自分の頭が階子段から、ぬっと一尺ばかり出るや否や、この決心が、ぐうと退避たじろいだ。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
お延は不意を打たれて退避たじろいだ。津田の前でかつて挨拶あいさつに困った事のない彼女の智恵が、どう働いて好いか分らなくなった。ただ空疎な薄笑が瞬間のきょたした。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
して見ると組々の長屋に住んでいる総勢一万人の顔はことごとく獰猛なんだろう。自分は全く退避ひるんだ。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
これは常識による推理ですが、針目博士はあの部屋の爆発危険ばくはつきけんをかんじて、あなたがた係官を隣室りんしつ退避たいひさせた。そしてじぶんひとり、あの部屋にのこった。
金属人間 (新字新仮名) / 海野十三(著)