“虚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むな24.5%
きょ19.6%
うつろ13.6%
うつ12.0%
うそ4.9%
から4.9%
うろ3.8%
むなし3.8%
きよ3.3%
すき1.6%
すか1.1%
1.1%
そら1.1%
むなしゅ1.1%
あだ0.5%
いつはり0.5%
いつわり0.5%
くう0.5%
0.5%
そらごと0.5%
キヨ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
架空の影のしい自信と力なのだが、それを承知で、だまされ、たわいもない話だが、それでほんとに、いい気なのだから笑わせる。
一歩、かれが江戸へ入れば、そこには、周馬、お十夜などの毒刃が伏せてあり、うしろには、天堂一角のをつけ狙う殺刀がある。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
撫でるとまだ躰温が高く感じられるが、みひらいたままの眼や、なかばあいている口は、もうな死をあからさまに示していた。
とにかく清逸は大きな声で西山を呼んでしまった。彼は自分のから老人のようにしわがれたろな声の放たれるのを苦々しく聞いた。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
には、自分で自分を疑つて、あるひは聞いたと思つたのが夢ででもあつたか、と其音のかすらも判断が着かなくなる。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
兄きはデツクの艫の方にゐまして、舵の台に縛り付けた、小さい水樽のになつてゐたのに、噛り付いてゐたのでございます。
うづしほ (新字旧仮名) / エドガー・アラン・ポー(著)
とお爺さんは、猿や兎や山鳩に、いちいち上機嫌で挨拶して林の奥に進み、山桜の大木の根もとが広いになつてゐるのに潜り込んで
お伽草紙 (新字旧仮名) / 太宰治(著)
「故に知る。般若波羅蜜多は、是れ大神呪なり。是れ大明呪なり。是れ無上呪なり。是れ無等等呪なり。く一切の苦を除く、真実にしてからず」
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
〔譯〕雅事多くは是れなり、之をと謂うて之にること勿れ。俗事却て是れ實なり、之を俗と謂うて之をにすること勿れ。
たちまちをねらう二人曲者あり。尺ばかり透きしよりそっとをさし入れて、また引き込めつ。忍び笑いの声は戸の外に渦まきぬ。一人の曲者は八つばかりの男児なり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
捨置かば如何に募らんも知らずと、貫一は用捨無く※放して、起たんと為るを、彼はさずりて、又泣顔を擦付れば、へかねたる声を励す貫一
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
早くいッて見れば空漠として広いの中に草の蔓は何故無法に自由自在に勝手に這い回らないのだろう。
ねじくり博士 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
○「小声でやってくだせえ、っぺえで面白くねえ、旦那が武者修行をした時の、蟒蛇退治たとか何とかいういのを聞きたいね」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
男色を妖怪じみたものにしか解さぬ私に、その有様は笑止であったが、然し、お仕えしたい、という言葉にこもる己れをうした心事には、胸を打たれずにいられなかった。
死と影 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
彼等は皆過去の十一箇月をに送りて、一秒のの積める弐千余円の大金を何処にか振落し、後悔のに立ちて今更に血眼き、草を分け、瓦をしても、その行方を尋ねんと為るにあらざるなし。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
はくは其事の妄にてあれかしと日比念じまゐらせし甲斐も無う、さては真に猶此裟婆界に妄執をとゞめ、兜卒天に浄楽は得ず御坐ますや、しくも御意ばかり何に留まるらん
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
冥途飛脚」の中で、竹本の浄瑠璃う、あの傾城に真実なしと世の人の申せどもそれは皆僻言、わけ知らずの言葉ぞや、……とかく恋路にはもなし、誠もなし
霜凍る宵 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
虹汀、修禅の機鋒を以て、身を転じてを斬らせ、咄嵯に大喝一下するに、の武士白刃と共に空を泳いで走る事数歩、懸崖の突端より踏みし、月光漫々たる海中に陥つて、水烟と共に消え失せぬ。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
それに大阪鮨六片でやっと空腹を凌いでいるようなわけで、今度何か食おうにも持合せはもう五厘しかない。むやみに歩き廻って腹ばかりかせるのも考えものだ。
世間師 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
しかしながらにはもまじへざればそのさまあしきもあるべけれど、あまりにたがひたれば玉山の玉にあらんもければ、かねて書通りにまかせて牧之がき筆にて雪の真景種々
ところが、此歌などになると、少ししてゐる様な歌口である。病的ではあるが、一種の単純化はある。かうした点も、彼の、他人と違ふ処から来るのであらう。