“苦々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にがにが89.1%
にが/\10.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしもう彼女は、ランジェー家の一週一回の晩餐ばんさんにも来なくなった。ジャックリーヌは腹をたてて、苦々にがにがしく小言を言いに行った。
「お父様、」と彼女は言った、「こんな服装は私にどうでしょう?」ジャン・ヴァルジャンは苦々にがにがしいねたましいような声で答えた。
おこし我が子の爲と存ずる淺猿あさましき心偖々さて/\苦々にが/\しき所爲しわざなりかく淺果あさはかなる惡事何として其身ののぞみを遂ることなるべきや因て其許も能々よく/\我身を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
いま彼女かのぢよかほをごりと得意とくいかげえて、ある不快ふくわいおものために苦々にが/\しくひだりほゝ痙攣けいれんおこしてゐる。彼女かのぢよつてく。
(旧字旧仮名) / 水野仙子(著)