“望”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
のぞみ45.9%
のぞ44.0%
もち3.7%
ぼう1.9%
のぞま0.7%
ばう0.7%
モチ0.7%
みさ0.4%
0.4%
ながめ0.4%
のぞむ0.4%
ノゾミ0.4%
マウ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其の時院のけしきかはらせ給ひ、汝聞け、帝位は人のきはみなり。人道にんだうかみより乱すときは、天のめいに応じ、たみのぞみしたがうて是をつ。
……一体いつたいが、天上界てんじやうかい遊山船ゆさんぶねなぞらへて、丹精たんせいめました細工さいくにござるで、御斉眉おかしづきなかから天人てんにんのやうな上﨟じやうらう御一方おひとかた、とのぞんだげな。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
落葉を踏んで小走りに急いでゐると、三つ四つ峰の尖りの集り聳えた空に、もちの夜近い大きな月の照りそめてゐるのを見た。
みなかみ紀行 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
殘念ざんねんでならぬので、自分じぶん持場もちばを一生懸命しやうけんめいつたけれど、なにない。幻子げんし大成功だいせいかう引替ひきかへて大失敗だいしつぱいくわつぼう茫然ばうぜんとしてしまつた。
かくてのちおとゝ別家べつけする時家の物二ツにわかちて弟にあたへんと母のいひしに、弟は家財かざいのぞまず光る石を持去もちさらんといふ。
しかれども肉眼にくがんのおよばざる至微物こまかきものゆゑ、昨日きのふゆき今日けふの雪も一ばう白糢糊はくもこなすのみ。下のは天保三年許鹿君きよろくくん*1高撰雪花図説かうせんせつくわづせつところ雪花せつくわ五十五ひんの内を謄写すきうつしにす。ゆき六出りくしゆつなす
モチの夜の月がえて居た。若人たちは、今日、郎女の織りあげた一反ヒトムラ上帛ハタを、夜の更けるのも忘れて、見讃ミハヤして居た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
或る時天皇、近つ淡海あふみの國に越え幸でましし時、宇遲野うぢのの上に御立みたちして、葛野かづのみさけまして、歌よみしたまひしく
叔父は園田孫兵衛そのだまごべえと言いて、文三の亡父の為めには実弟に当る男、慈悲深く、あわれッぽく、しかも律義りちぎ真当まっとうの気質ゆえ人のけも宜いが、おしいかなと気が弱すぎる。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
いるれば第一お目の毒なれば戸外おもてへ出て爛漫たる櫻のさかり山水のながめもとより四方よもの人が花に遊行あくがれさけに醉ひ打戲るゝ景状ありさまを御覽にならばお目の藥と再度ふたゝび言はれて氣色けしきばみ忠兵衞夫等を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かの殿の内君とならば向河岸に隱宅いんたくてゝとのぞむは、あながち河向ひの唄女うたひめらが母親達のみの夢想にもあらぬぞかし。
うづみ火 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
この場合には、「言語形式」によつては、殆どノゾミがない。吾人はこの点に於て、象徴主義の価値を認める。
和歌批判の範疇 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
その節を待ちマウけまする。
死者の書 続編(草稿) (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)