“持場”の読み方と例文
読み方割合
もちば100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ついては、その本陣の詰所を土地の庄屋または大百姓おおびゃくしょうの家に置き、当番の組々がひそかにめいめいの持場もちばを固めることになっていた。
(新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
殘念ざんねんでならぬので、自分じぶん持場もちばを一生懸命しやうけんめいつたけれど、なにない。幻子げんし大成功だいせいかう引替ひきかへて大失敗だいしつぱいくわつぼう茫然ばうぜんとしてしまつた。
そのうち余り手間取てまどるので、安立、遠山、斎藤の三人がのぞきに這入つた。離座敷には人声がしてゐる。又持場もちばに帰つて暫く待つたが、誰も出て来ない。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)