“茫然”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ぼうぜん66.8%
ぼんやり24.3%
ばうぜん7.0%
ぼん0.8%
ぼんや0.5%
ぼう0.3%
ぼっ0.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“茫然”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語50.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語7.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)2.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
そして目をえてもう一度雪野の果てにそびえ立つ雷電峠を物珍しくながめて魅入られたように茫然ぼうぜんとなってしまう。
生まれいずる悩み (新字新仮名) / 有島武郎(著)
すべを知らず黙っても、まだかぶりをふるのであるから、廉平は茫然ぼうぜんとして、ただこぶしを握って、
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
流石さすがの悪党も怖気立こわげたち、ものをも言わず暫くは茫然ぼんやりと立って居りましたが、お賤は気が附きませんから
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
丈「オヤ喜代松、気が利かねえじゃアねえか、サッサと手伝って殴ればいのに、茫然ぼんやりして居やアがって間抜だなア」
斯うして茫然ばうぜんとして、暫時しばらく千曲川の水を眺めて居たが、いつの間にか丑松の心は背後うしろの方へ行つて了つた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
さういふところよんどころなくすて置いていつか分る時もあらうと茫然ばうぜん迂遠うゑんな区域にとどおい
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
あゝかへつたとえますとて茫然ぼんとしてるに、持病ぢびやうといふのはれかと切込きりこまれて、まあ其樣そんところでござんせう
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
あゝ最う歸つたと見えますとて茫然ぼんとして居るに、持病といふのは夫れかと切込まれて、まあ其樣な處でござんせう、お醫者樣でも草津の湯でもと薄淋しく笑つて居るに、御本尊を拜みたいな俳優やくしやで行つたら誰れの處だといへば
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「困った事だ」と呟いて野の上へ思わず突っ立ったが、しかし茫然ぼんやり立っていたところで別に妙案が浮かびそうもない、でまた、スタスタ歩き出した。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「それにしても茫然ぼんやりここにいては、いつまた危険に逢うかもしれぬ、ともかく鳳凰ほうおうの間へ帰ることにしよう。芳江殿どうじゃな歩けるかな?」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
聞えるたって、あの茫然ぼうとして居るやさしい人で、お酒が嫌いだというから、甘味でお茶でも飲んでゝ呉んなまし、生憎あいにくお客が立込んで花魁もおまはんに煙草一服吸い附けて飲ませる間もないのだから、腹ア立つか知りまへんが、是に懲りずに又来てくんなましよと云ったら
「そうかなあ、そうかなあ」吉次は茫然ぼっとして考えたが
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)